第43話 天使の行方
超人協会本部のヘリが到着して、天使のバラバラになった体を回収する。源次郎がつぶやく。
「あんなもの回収してどうするつもりじゃ。」「本部で天使の研究がされることになると思います。」
ジャイアントボスが律儀に答える。フローラが村へ空間をつなげて言う。
「さあ、みんなで帰りましょ。きっと宴会をしているわよ。」
フローラは源次郎、日向、ジャイアントボスを押し込むように空間の裂け目に入る。オサワギとカメラマンが追いかけるが空間の裂け目は閉じてしまう。
ハバカル会長の元に防衛省から連絡がある。
「君の所で回収した天使は引き取らせてもらうよ。」「超人協会で倒した天使です。我々が調べる必要があります。」
「東京をあれだけ破壊されたのだ。我々は黙っていることはできないのだよ。」「興味があるのは、あの破壊力なのではありませんか。」
「あれだけの破壊力だ。無視は出来ないだろう。」「分かりました。お譲りします。」
天使の力など人の手に余るものだ。それを軍事利用するつもりか。ハバカルは天使の軍隊が街を破壊する想像をする。
源次郎、日向、ジャイアントボス、フローラが村に戻ると村人に囲まれる。村にとたちは歓声を上げる。
「源さん、頑張っていたなー」「日向君、かっこよかったよ。」「でかい兄ちゃんも活躍していたなー」
「それじゃあ、宴会を始めるかー」
四人は村人に囲まれて集会所に連行される。源次郎は村人からの酒の酌を喜んで受けている。
「酒はいいのう。ジャイアントボスも日向も飲め、飲め。」「僕は未成年ですよ。」
「大丈夫。唯ちゃんも飲んでいるから。」「飲ませたらだめでしょ。唯さんも辞めてください。」
「私はウーロン茶を飲んでいるわ。」「あっ、安心しました。」
「日向さん、私のことを心配してくれたの。」「僕は正義の味方ですから。」
「日向君は硬いのう。唯ちゃんを口説くくらいじゃないとだめだぞ。」「僕を悪の道に誘わないでください。」
「日向さん、私と付き合うと悪になるの。」「そんなことは言っていないよ。」
「だったら、私とデートして。」「ええっ、そんな・・・」「日向君、お姫様のお誘いだぞ。もちろん行くよな。」
「私とデートすることがそんなに嫌なの。」
唯は涙目になって訴える。日向の周りの村人が厳しい視線を向ける。日向は冷や汗をかく。何だこれは、僕は吊し上げられているのか。
日向は絶対に断れない雰囲気にのまれる。
「僕で良ければデートしましょう。」「本当、うれしい。」
唯は笑顔になる。そして、心の中で誓う。絶対にこのチャンスをものにして既成事実を作るわ。




