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第35話 フローラの活躍

 源次郎たちが田んぼに到着すると田んぼ道にイナゴ怪人が10人並んで立っている。

 「師匠、増えていますよ。」「弱いくせに数だけは多いのう。」

イナゴ怪人の一人が前に出て言う。

 「来たな赤い雷光と御曹司。今日はきさまらの最期だ。」「師匠、強気ですよ。」「根拠なんてないのに、よく強気になれるのう。」

 「うるさいぞ。こちらには人質がいるのだ。動いたらどうなるかわかっているよな。」

イナゴ怪人の影から唯が出てくる。なぜかイナゴ怪人がひざまずいている。

 「私、怪人にさらわれたの。助けて。」「どうだ。動けまい。」

イナゴ怪人がひざまずいたまま胸を張って言う。フローラが源次郎に言う。

 「私が助けてもいいですか。」「ああ、頼む。」

フローラは空間魔法を使って唯の前に現れるとそのまま空間に引っ張り込み、唯と戻って来る。イナゴ怪人が動揺する。

 「唯様がさらわれたぞ。」「作戦がめちゃくちゃだー」

源次郎と日向が動く。源次郎がイナゴ怪人にパンチを繰り出す。イナゴ怪人はまともにパンチを食らって飛んで行く。

 「唯さんを巻き込むなー」

日向が怒りのパンチをイナゴ怪人に繰り出す。パンチを食らったイナゴ怪人は先ほどのイナゴ怪人より遠くへ飛んでいく。

 「日向、やるのう。どちらが遠くへ飛ばせるか勝負じゃ。」「はい、師匠。」

 「ちょっと待て。話し合おうではないか。」「ほお、ボール玉がしゃべっておる。行くぞ。」

 「やめてーーーーー」

イナゴ怪人は次々と殴られて飛んでいく。唯は目を輝かせてみている。日向さんが私のために戦っているわ。

 戦いは一方的なものになる。10人のイナゴ怪人は殴り飛ばされて活躍の機会はなかった。

 「さすがはフローラ、よく人質を助けてくれた。」「源次郎のためなら何でもするわ。」

いつの間にか村人に囲まれている。唯は目を潤ませて日向に言う。

 「怖かったわ。日向さんありがとうございます。」「僕は怪人を倒しただけです。お礼はフローラさんにお願いします。」「そんなこと言わないで。」

唯は日向に抱き着く。免疫のない日向は赤くなる。村人たちが歓声を上げる。

 「日向君、良かったなー、唯ちゃんにハグしてもらえるなんて、うらやましいぞ。」「さあ、酒を持って集荷所へ行くか。」

また、村総出で戦勝祝いが開かれようとしている。

 イナゴ怪人は何とか村へ戻ってきてバイクを取り戻す。そして、峠を越えたところにある秘密基地へ帰る。

 イナゴ怪人がバイクを降りると警察官たちに取り囲まれる。

 「自称イナゴ怪人、窃盗罪で逮捕する。」「何のことだ。」

 「バイクを7台盗んだだろ。」「ここがなぜわかったんだ。秘密基地だぞ。」

 「手紙に住所が書いてあったぞ。」「し、しまった。」

イナゴ怪人10人は逮捕され、警察署に連行される。

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