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〜異世界卓球〜 混沌の章   作者: 不滅のピン太郎
第三章 魔王杯 本戦編!
59/84

魔王杯予選 ベスト16選手の紹介

一瞬だったけど長かった。

でもそれなりに楽しかった。

「……イベント、消化しなきゃ」

寝間着のままベットに寝転んでスマホをいじっている。

(……なあ、相棒逃げてていいのか?)

僕はあの大会、いやもう金輪際一生異世界卓球には関わりたくない。




結果発表の時…。


「さて、皆さまお待ちかねの結果発表!レーティング戦のランキングから上位16名のみが決勝トーナメントに出場できるよ。それでは発表だよ!」


1位

オーディ・カイザー

男性

レート 40269

種族 人間

年齢 19歳


必殺技

カイザーブレイク

ツイングラディウス


詳細

ハスノハイ王国の次期国王。

神器魔剣グラムを使いこなし、その火力を武器に様々な選手を圧倒した。

神器は奥の手、と本人は言うがほとんどの試合で手加減せずグラムを使って試合をしている。

異世界卓球のボールですらグラムは切り裂いてしまうので刃の表面を使って卓球をしている。

一見、リーチは長いが重く機動力が低いと思われがちだが彼の剣さばきはラケットを振るより優れている。

必殺技であるカイザーブレイクは圧倒的な威力で数々の選手から点を奪った。

だが若干、機動力や回転能力がラケットより劣るためツイングラディウスのようなラケットを使用した技も持ち合わせている。

彼はまだ奥の手を握っているらしく未知数かつ、最強といえる存在だ。



2位

ミカエラ・ジェルエン

女性

レート 7049

種族 天使

年齢 不明


必殺技

上昇キリュースマッシュ

ブーメランラケット

パンケーキタートル

天外剣

グランドクロス など

まだまだたくさんある。


特殊能力

技能簒奪


詳細

見た技を能力や性質を真逆の性質にしてコピーする技能簒奪(スキルスティール)という特殊能力を持つ公式(または公認)プレイヤーの天使。

今回は魔王ローランのチームとして出場。

天使の選手は珍しくその中でも天才級の彼女は「千の技を持つ天使」という異名で呼ばれている。

もちろん自分の技も持ち合わせており、風や光の魔法を利用したものやブーメランのようにラケットを投げる技、天界の生物を盾にするという奇想天外でトリッキーなものもある。

そのため戦略や技の引き出しの多さはカイザーより上といえる。



3位

アーク・ミリオネア

女性

レート 7010

種族 ダークエルフ

年齢 非公開


必殺技

ソルライトブリザード

風の戦場


詳細

ミカエラ同様、公式プレイヤー。異世界卓球の選手としても、芸能人としても人気の女性。

彼女の特徴としてまず挙げられるのが魔法。

魔法を認められた異世界卓球ではかなり需要のある技術となった。

通常ならば使用できる魔法の属性は1か2属性までだが彼女は光と闇を加えた全属性の魔法を使用することができる。(なお、魔法職は3属性、賢者やアークウィザードとなると4属性あたりが妥当)

当然、魔法を駆使した戦術を得意とする。

上位魔法の開発も行なっていて、その中でもソルライトブリザードは炎と氷の魔法を合わせるという異色かつ強力な技となっている。

カイザーやミカエラより火力や手数は劣るかもしれないが魔法と戦略の組み合わせ次第では手強い相手になるだろう。

また強力な上位の魔法の開発次第では大器晩成型ともいえる。



4位

メデュシア・ゴルディア

女性

レート 7006

種族 人間?

年齢 不明


必殺技

???


詳細

銀の髪で目隠しをした少女。

あまり注目されていない選手だが魔王アレスのチームの選手。

そのため情報が全く無い。

試合のデータが少ないが数少ない情報でわかったのは彼女の試合のほとんどが相手側の降参による勝利ということだ。



5位

ドラン・ドラミング

女性

レート6900

種族 半竜族(リザードマン、またはそれに近い部類)

年齢 18歳


必殺技

龍変幻

ダンスオブ・サラマンダイル

最大火力ファイアボール


詳細

ヘビー盗賊団団長。

若くして団長となった彼女だがその統率力や人当たりの良さから部下からよく慕われている。

アオダたちのように彼女自身も楽器や音楽を嗜んでおり、彼女の舞はヘビー盗賊団の名物でもあるという。

戦法もダンス通じるものがあるようで相手をリードし自分のペースに持ち込むという戦法を取る。

しかし彼女の本領は龍変幻にある。

龍変幻は身体を龍の姿へと変化させる技だ。

この龍の姿はヘビー盗賊団では最も恐れられる存在であり、この状態で放つ炎属性中級魔法ファイアボールの威力は途轍もなく、異形すらも焼き払う威力となる。

いつも全力、最大火力というのが彼女のモットー。



6位

アスタロト・ルルビデ

男性

レート6751

種族 悪魔

年齢 不明


必殺技

デビルロンギヌス

デスカルゴゾーン

黒き紋章


詳細

卓球の技であるドライブを軸に戦う悪魔。

異世界卓球でもドライブマンは珍しくないが、彼は一味違う。

必殺技であるデビルロンギヌスは回転の種類、速度、コントロールを自由自在に変化させることができる攻撃的かつ、トリッキーな面も持ち合わせたドライブの進化系のような技となっている。

使い勝手が良いらしく、様々な試合で必ずと言っていいほど使われる。その自由性が強いことや弱点の少なさが強みとなっている。

また闇魔法による吸引や重力を生かした必殺技を持っている。

王道的かつ、攻撃的なので彼の戦術を好んで観戦する選手も多い。

魔王ローランのチームの選手でありローランに対する忠誠心は鋼より堅い。




7位

キャプテンギルードゥ

男性

レート6507

種族 人間

年齢 36歳


必殺技

???


詳細

人一倍にロマンを求める仲間思いの海賊が集まる

ギルードゥ海賊団の船長。その船や軍事力は水軍最強とも言われている。彼らはお宝を奪うのではなくロマンを求め旅するためそれに魅かれる人々も多い。

稼いだ資金を発展途上の国や村に募金したり、ボランティアにも参加したりと海賊とは思えない行動ばかりだ。

戦法の方だが未知数そのものでよくわからない。

かなり有名な人だがあまり情報がない。




8位

ニャリル・バナティア

女性

レート6205

種族 半獣

年齢 不明


必殺技

17弾「蜘蛛の糸」


詳細

占いや予言を得意とする猫耳の一族の末裔。

数十か数百年前かはわからないがそのときに予言された最悪の未来を変えるためにこの大会に出場した。

神器である幻影銃 黒式を使いこなし、二丁の拳銃の弾丸でボールを弾いて試合を成立させる至難の技を持っている。

こう見えても彼女は殺し屋であり、凛々しい容姿や高貴な言葉遣いをしているが感情が豊かすぎるあまり感情高ぶってしまうと狂ったような性格になってしまう。

またペナルティを受け、異次元へと転送されてしまったはずだが何故かこの会場に戻ってきている。



9位

ガイア・マクムート(マンティス)

男性

レート 6121

種族 オーガ

年齢 人間なら50代くらい


必殺技

合掌(がっしょう)明王(みょおう)極楽拳(ごくらくけん)


詳細

鬼の鉄拳と呼ばれる巨漢の公式プレイヤー。

まさに彼のプレーは鬼そのものでどんな敵であろうと容赦なくパワーでねじ伏せる。

彼の必殺技は精霊である明王を召喚しその力を借りて正拳突きを放つというもの。

彼は右利きだが左手でラケットを握っているのも理解できる。

カイザーより強く聞こえるかもしれないがその分致命的な弱点を背負っている。

その弱点は老化による体力の低さだ。

とはいえ亀の甲より年の功とも言えるしその上、彼が公式プレイヤーであることを忘れるな。

ちなみに地域によって彼の呼び名はガイア・マクムートかガイア・マンティスのどちらかに分かれている。

何故そうなったのか、どこの地域でどのように区分されたのかは彼自身にも分からない。


10位

サイトウエスト

男性

レート6018

種族 人間(日本人)

年齢 17歳


必殺技

サイコブレード

リフレクトバウンド

ベクトルチェンジ

グラビティチェイン

ブラックホール

センサートラップ


詳細

日本人。なのだが彼は普通ではない。

いわゆる超能力者だ。その原理は摩訶不思議かつ、対処も不明。予選では公式(公認)プレイヤーであるアークに勝利するという実績を持っている。

その意味不明な能力の技や戦法からは卑怯と言われているがもしかしたら彼のような選手が優勝するのかもしれない。




11位

ジェイド・マキシマス

男性

レート5963

種族 人間

年齢 27歳


必殺技

ディザスターブレイク


特殊能力

トレードアップ


詳細

狩人兼殺し屋兼情報屋兼レートハンター。

という様々な顔をもつ男。

粒高による撹乱戦法を得意とし、フィニッシュ技であるディザスターブレイクはラケットを逆手に持つという面白い持ち方をする。

人脈が広くヘビー盗賊団やギルードゥ海賊団、下手をすればITAにも関わってしまうほど広い。

彼はナイフの使い手でありその器用さと閃きから様々な戦法を編み出し、数々の試合を乗り切った。

なお情報戦においても強く、あらゆる選手のデータを持っている。



12位

ブルシュ・オークリー

男性

レート 5802

種族 オークキング

年齢 人間でいえば30代


必殺技

サンライトインパクト


詳細

オークの中でも高い地位にあたるオークキングのプレイヤー。

ハスノハイ王国と同盟を結んだ国であるロバラー王国の兵長。

パワープレイヤーの中でも一族の秘薬と呼ばれる薬でそのパワーを上げている。

彼はその一族の中でも知将と呼ばれるほど賢く、魔法と科学、日本と異世界を繋げた革命家のひとりでもある。

なお異世界卓球ではドーピングは認められている。



13位

ミカドリュウセイ

男性

レート5752

種族 人間(日本人)

年齢 19歳


必殺技

なし


詳細

情報戦のみで成り上がった選手。

元々日本卓球のプロ選手でその実力を異世界卓球で発揮した数少ない選手。

これといった必殺技はないが、本来の卓球の技を駆使して相手の弱点を突くという戦法で数々の異世界人を驚愕させた。



14位

エルロット

女性

レート5684

種族 エルフ

年齢 79歳(日本人なら10代後半)


必殺技

マシンガンキック

マッハストレート

風神拳

真空波

魔法拳(マジックパンチ)究極奥義(アルティメットワザ)スーパーウルトラ疾風迅雷アッパーカットエルロットスペシャル 20コンボ フィニッシュ☆


詳細

とあるエルフの集落に伝わる魔法拳(マジックパンチ)という魔法と武術を組み合わせた技を使って戦うプレイヤー。精霊魔導士であり、シショーという精霊と契約している。

彼女の特徴と言えば、ラケットを持たずに素手で戦うことだ。

パンチやキックなどの体術でサーブや返球する変わった選手。

魔法拳(マジックパンチ)は拳や脚に魔力を纏っているのでセーフ。

なお名前がスゴい必殺技があるがその必殺技は本人曰く、めちゃくちゃスゴい技という。

ラケットを持ったほうがリーチ的に有利に見えるが彼女のパンチは吹き抜ける森の風と呼ばれている。

純心な彼女が何故この大会に出場したのか?

素手だけでここまで来れたのか?

それはよく分からない。

ポジティブな性格だからこそここまで来れたとシショーは話している。

どちらにせよ強い相手であることには変わりない。



15位

ゴブ・ハンゾウ

男性

レート5626

種族 ゴブリン

年齢 不明


必殺技

眩美閃光(くらみせんこう)

背水陣竹林(せすいじんちくりん)


詳細

ゴブリンと言えば下級の鬼族、魔族という印象が強いが彼はそのゴブリンにして忍者だ。

彼の師匠は異世界転移してきた服部半蔵だという。

嘘やハッタリに聞こえるかもしれないが、実際のところ忍法を使いこなしている。

パワー自体は低くとも体の身軽さや奇妙奇天烈な忍術で撹乱させる彼の戦法は種族の格差を超えたのだろう。



16位

ユキムラサツキ

女性

レート 5432

種族 人間(日本人)

年齢 16歳


必殺技

バスターブレイク

雷鳴チキータ


特殊能力

二つの意思(デュアルソウル)


詳細

新星のユキムラと呼ばれるほど期待の高い選手。

彼女は特殊能力を持っていて自分の中に眠る人格を切り替えることができるという能力を持っている。

つまり彼女は二重人格だ。

彼女の人格が豹変するサインは右の眼だ。

日本人にして雷属性の魔法の才能を持つ黒い眼のサツキと圧倒的な攻めの戦法を得意とする赤い眼のサツキの人格になっている。

彼女の必殺技であるバスターブレイク全力を持って雷の如く、ラケットのエッジ(細い側面のほう)によるスマッシュを畳み掛ける技だ。

その威力は絶大でまさにこの世界の剣ともいえるラケットを相手の手から撃ち落としたり壊したりできるほどの威力を秘めているからだ。

カイザー、ミカエラ、メデュシアに続き、優勝候補とまではいかないが非常に期待の高い選手だ。



そう、16位に僕と相棒の名があったのだ。

最下位とはいえ、上位16名に選ばれたのだ。


ここまで来たんだから決勝に出ないわけにはいかない。でも下手をしたらクリーンな試合どころが僕の命に関わるようなことが起こるかもしれない。

ニャリルとの戦いでそれを覚え、未だに彼女にトラウマを持っている。

正直、僕にそれに立ち向かえる覚悟はない。

相棒はあると思うが覚悟のない人格を置いて足を引っ張ってしまうなら……。

「相棒?」

どうやら寝てるみたいだ。

結果発表のときすごく喜んでたな。


「今日はマチヤさんはローランちゃんの城だし、この家は僕1人」

リュックにあるだけのお金の入った財布と食料を詰め込んで隙間に好きな小説とゲーム機、ラケットを入れた。

「ケータイは、置いてこうかな…」

今思えば、小心者の僕がカイザー、いや他の選手にも勝てるはずがない。

相手は異世界人だ。

どんな手を使ってでも僕を殺すつもりだ。

僕はドアノブに手をかけた。

ほろりほろりと涙が溢れる。

僕の心は虚無感と罪悪感でいっぱいだ。

逃げ出そう。そう考えた途端に何故か手にかけたドアが開いた。

「おっ、開いてるじゃねーか」

「こら!勝手に開けてはいけませんの!」

目の前には天使と悪魔。

「よっ、ユキムラサツキ。迎えに来てやったぜ」

「決勝戦進出おめでとうございますの。今からローラン様のお城でパーティをしますの。サツキもいかがですの?」


この二人は強い。

生まれ持った才能もあれば努力を成して手に入れた才能もある。

「あ、あのさ…」

「……?」

「あら、その荷物は…?」

僕は勇気を出して声を出した。

「僕…もう、戦いたくない…」

えっ?と驚く二人。

目に溜めた涙が溢れて泣いてしまう。

もう、こんな弱い僕を見てしまったら二人の気持ちも冷めてしまうだろう。

ドアを閉めようとしたとき閉まるはずのドアが閉まらない。

「不安なのか?カイザーと戦うのが…」

僕は頷く。

「ニャリル・バナティアにも酷いことをされたとジェイドさんからお聞きしてました…トラウマになってしまったのですね…」

僕は二度頷いた。

そしてミカエラに泣きついた。

天使の母性というと胸元辺りの大きさが足りないが暖かな感じがする。

「……心配するんじゃねぇ」

二人は顔を合わせてアスタロトが一言だけ話した。

「ごめんなさいね、私たちも自分たちのことで精一杯で……」

ミカエラは僕の頭を撫でてそう言った。

「カイザーは俺がぶっ倒す。ニャリルは俺がぶっ飛ばす」

僕はその声を聞いて顔を上げた。

「……私もカイザーを倒しますの。ニャリルも余裕があれば、完膚なきまで叩きのめしますの」

ミカエラは笑顔で僕に言った。


二人は強い。

努力だろうが生まれつきだろうが勇気の大きさは同じだ。

「僕も…」

「無理しなくてもいい」

二人同時にそう言われた。

「邪魔なヤツは俺が倒す。だから決勝戦で試合しようぜ、ユキムラサツキ」

「私も負けませんの。私たちと全力の試合したいですよね?」

二人は僕の手を引いた。

「サツキ、異世界とはいえ卓球は戦いではなくスポーツですわ」

「コイツの言う通りだ、スポーツは誰にでも楽しむ義務と価値がある」

異世界人に恐れていたのに異世界人に答えを教えられた。

なんだか複雑だ。

「ねぇ…」

何?と二人が答える。

「このことは相棒に内緒だよ。そのかわり、僕も精一杯頑張る」

涙を拭いて答える。

「フッ、流石はユキムラサツキだな」

「何かあれば私たちにお任せくださいませ」

二人らしい返事をし、僕の手を引き続ける。

「あとさ、僕って二人の仲間、いや友達だよね…」

二人は顔を合わせたあと笑顔で答えた。

「もちろんですの!仲間でもありお友達でもありますの!」

「ああ、立派なダチだ!」


相棒が目覚めたのは城についてからのお話。

僕らは夕暮れを背に笑顔を取り戻し、新たな一歩を踏み出した。

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