第13部 魔王杯予選2日目
魔王杯2日目
「ふわぁ〜、眠い」
(相棒、リアルタイムでいえばもう午前の9時だぜ)
今日も卓球生活……。
なんでパソコンが無いんだろうこの世界…。
卓球は好きだけど四六時中やりたいわけではない。
でも相棒は卓球が大好きで異世界卓球が始まる前からもずっと卓球場に通っていた。
「おーい!サツキ!」
あのラフなジャケットとサングラス……。
「あ、ジェイドさん!おはようございます」
(おっす、ジェイド!俺たちと試合か?)
「ハハハッ。まあ別にいいが今日は別の用だ」
「え?僕がですか?」
まさかだが僕が誘われるとは思わなかった。
でも相棒は期待していたみたいだ。
「ああ、誘っておこうと思ったんだがハンゾウや他のメンバーの調整もあって忘れていたんだ」
そういってジェイドさんは笑った。
「相棒、どうする?」
(勿論、参加させてもらうぜ!)
「そういうと思ったぜ。黒い方はどうなんだ?」
「う…えーっと…」
「実は人数が足りてないんだ、頼むぜサツキ!」
「あー、分かりましたよー。レート稼ぎには丁度良さそうですしね」
「サンキューサンキュー。って事で行くぞ」
「え?何処へですか?」
(決まってんだろ?レート稼ぎだよ。団体戦は上位5名を選出して行うからな)
相棒、ちゃんとルールを覚えてた……。
僕らは今、中央都市アナザーキングダムの門の前にいる。
ちなみに中央都市アナザーキングダムはグランフレイム、ジ・オーシャン、ヘルフォレストの3つの都市に囲まれているように形成されている。
アナザーキングダムに寄りやすいのもその形質のせいなのだ。
「…?相棒!」
僕は何かの気配を感じた。
(ああ何かいるぜ)
相棒も分かっているらしい。
「ニャ?貴様らここに何用ニャ?」
門の上から声がした。
見上げると猫耳を生やした古代エジプトのクレオパトラのような身なりをした少女がいた。
「貴様ら、余はレート1226。下手すれば貴様らを殺しかねんぞ」
「おいおい、バナティア。俺だぜ俺、マキシマスだ」
その少女はぎょっと眼を凝らすと
「にゃんだ、マキシマスか。てことは隣の奴も相当の腕があるのだろうな?」
と言って僕を見つめてくる。
僕のレートは先日の事もあり、1日目のミカエラくらいはある。
だが、ミカエラやアスタロトも着々とレートを上げているだろう。
(ああ、バナティアだっけな?俺はレートはそこまでかもしれないが実力は5万超えてもいいくらいだぜ!)
「コラ、相棒…」
相棒がとんだ大口を叩くがにゃははと笑って許してくれた。
「それほどの自信があるなら戦ってみたいものだが貴様らには目的があるのだろう?」
「ああ、稼ぎだ」
「通してもらえますか?」
「マキシマスは勿論、そちらの者も良いぞ」
許可を貰えたので門を潜ろうとしたその時、
「おい、待て貴様!」
「な…何ですか?」(何だよ!通っていいんだろ?)
(やはり……この時代に存在していたのか…)




