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〜異世界卓球〜 混沌の章   作者: 不滅のピン太郎
第2章 魔王杯予選編!
20/84

第6部 剣を砕け

「いっ……はぁはぁ…」

僕の体からナイフで刺されたような痛みが走った。

(相棒!大丈夫…?)

勿論、体は1つだから痛みは2倍にして受けているようなものだ。でも血は出ていないし、皮膚は腫れていない。


「サ、サツキ!大丈夫ですの?!」

「おい、ジェイド!何しやがった!?」


「俺の必殺技、ディザスターファングは試合開始直後から発動しているぜ」

「どういう…事だ……!?」

「ディザスターファングはただのカーブショットじゃない。俺とお前がラリーしている間、魔法で作った見えないナイフがお前の手足に刺しているんだぜ。

ああ、体の事は心配しなくてもいいぜ。痛みだけをお前の体に教えてやってるだけだ。

この必殺技はその刺さっているナイフの何十倍のも痛みを相手にぶつける技。ハンターとかアサシンらしいだろ?」


「ラリーが続けば続くほどナイフが刺さり、放てばナイフが何十倍にして返ってくるか……」

(どうする?相棒?)

「もう少し我慢していろ!体が朽ちる前に俺が決着をつける!」

(流石、相棒。ガンガンいこうぜ、って感じだね)


8 ー 6

サーブ権サツキ


サツキがサーブをフォアロングに出す。

下横回転なのでツッツキがバックに返ってきた。

それをサツキはバックドライブをするが、ツッツキとプッシュの二段構えをされ、ラリーに苦戦。

「さっきの威勢はどうした?」

「明らかに差がついてる、しかも腕と脚が痛え!」

だがワンパターンなので返せない事もなかった。

「おらぁ!」

「くっ!」

サツキがスマッシュを反対側に打つとジェイドは追いつけなかった。

「やっぱり、ディザスターファングがあろうとも粒は粒なんだな!」


8 ー 7

サーブ権サツキ


「おっしゃあ!ユキムラサツキ、もうすぐで同点だ!」

「でもドライブマンは粒高ラケットに対して不利ですわ」

「それはサツキが1番理解しておる。いかにヤツの策と手脚の痛みに耐え押し切れるかが重要じゃ」




「へっ、中々やるじゃねぇか!」

「粒高にしちゃ結構耐えるじゃねぇか」

お互いかなり体力を消耗していた。


サツキはボールを上げると脚を揃えた。

ボールが落ちてくると同時にしゃがみこんだ。

「あれは!」

「ああ、俺と戦ったときに使っていたサーブだな」

「しゃがみこみサーブやら斬りおろしやら、王子サーブやら沢山の名前があるの」


「だがこのサーブは一味違うぜこのサーブの名前は!」

(プリンスクレイモア!)

鉈を振り下ろすようにラケットでボールを切る。

回転のかかったボールはバック側に転がる。

「おいおい、俺の裏面のラバーは粒高だぜ」

しかし、粒高ラバーでありながら回転を反転させる前にコートの外へと飛んでいってしまった。

「な…そんなバカな!」

「魔王杯に向けてちゃんと粒の対策ぐらいしてるぜ」



「粒高の性質を打ち消すとは、中々のサーブじゃ」

「コピーできるのか?あの技は?」

「アレをコピーできるには赤サツキより高い筋力が必要ですわ。あの腕でよくあのような回転をかけられますわ」



9 ー 9

サーブ権サツキ


「ここまで追い詰められるとはな…」

「ギリギリの戦い……嫌いじゃないぜ」

(相棒!あの技で決めよう!)

「勿論だ」


シュッとボールを高く上げる。

落下に合わせてしゃがみこむ。

そして思いっきりラケットを振り下ろす!

「プリンスクレイモア!」

ジェイドはラケットを逆手に持った。

「させるか!はぁぁ!」

ナイフで皮を引き裂くような手さばきでラケットを振り上げた。

「ディザスターファング!」

プリンスクレイモアを受けた反動か少し緩やかになっている。

また痛みが走るがもう慣れた。

「コイツを打ち返す!」

(でも相棒!チキータできるような距離じゃないよ!)

「大丈夫だ。俺に考えがある。ボロ船な乗ったつもりで任せてくれ」

(わかった!はぁぁ!)

黒い眼になり頭上に黒い雨雲がかかった。

ピシャァン!

眼が赤くなると雷をラケットで受け止めた。

「剣の特訓は多分ここに活かすんだろ!魔王さん!」


「ほう、やっと勘づいたか」


「何だあのラケットは!?電気を纏っている?」


(僕も力を貸すよ!)

「いくぞ相棒!」

ラケットのサイドテープを剥がし、雷を纏ったラケットを剣のように構えて持った。

カーブからの着地を上手く読み正面にきたボールをラケットのブレード部分に当て剣のように振り切る!


「これが新必殺技だぁ!」

(いけええぇ!)


「ブレード部分に当てただと!?」

「何の回転がかかっているか分かりませんわ!?」

この発想には天使も悪魔も困惑した。


「ブロックで十分……」

パァン!

「うぉ……はぁ?!なんだと!?」



圧倒的パワーにラケットが耐えられず、ラケットが弾けるように手から離れた。

「ラケットがボールの圧でラケットが飛んでしまいましたわ!」

ガタン、ガタン……。

宙に舞ったラケットは少し離れた場所に落ちて割れてしまった。


「………」

「はぁはぁ…」

奇想天外のスマッシュが静寂を呼んだ。

だがそれは一瞬に過ぎなかった。

(あ、あぁ!)

精一杯の力を使い果たしたサツキは黒い眼に戻った。

黒サツキはジェイドのラケットを壊したことに気づきジェイドの元へと駆けた。




「すいません、すいません!ラケットは弁償します!許してくださいぃ!」

「HAHAHA!気にするな!新生!」

「ほへ?」

ジェイドさんは怒るどころが笑っていた。

「武器を壊されたら負け。人間の戦いってこんなもんだぜ。だから俺の負けだ」

「で、でも、」

「なぁにコイツはお前との勝負にかけた金だと思えば別だ。ありがとよ、ここまで熱くなると思わなかったぜ」

手を差し出され握手を求められる。

「あ、はい!ありがとうございました!」

(ありがとうございました!)


ジェイドマキシマス。

魔王杯のライバルであり結構いいおじさんだった。

待ってあの人いくつなんだろ?おじさんでいいのかな?二十代後半から三十代くらいに見えるなぁ。



9 ー 10

降参によりサツキの勝利!

フィニッシュ技

「???」



試合の後にて


ローランがボールを拾い卓球台の上に転がす。

カラカラと割れたボールの音が聞こえる。

「雷を纏い魔と天を打ち砕く技、あの技名付けるなら………ま、まあ、ここは赤サツキに任せておこう」






マシンからロビングがフォア側に放たれる。

「行くぜ!」


「任せてよ、相棒!」

黒い雲から雷が落ちる。

ピシャァン!

ラケットで受け止め、剣のように構える。


「必殺!」(必殺!)

「バスターブレイク!」(バスターブレイク!)







「メデュシア……彼女のデータは記録できたかしら?」

「勿論です、お姉様」


「私ハ完璧デスカラ」


続く……

魔王の部屋


今回は赤サツキちゃんに来てもらったよ!

「よう!赤サツキだ」

今日は対粒高ラバー講座!

赤サツキちゃん解説よろしく!

「おう、前回相棒が解説した通り粒高は打ち合いに弱く無回転のボールつまりナックルボールに弱い」

強打やスマッシュを打ち込め!って事だね。

「あとラリーを上手く続けられるかが重要だ。いかに相手に躍らされず、チャンスをものにできるかが重要だな。俺の場合だが

相手をジェイドとしたとき(赤面は裏ソフト、黒面は粒高とする)

フォアに下サーブを出す→ジェイドがツッツキ→ストップをかける→恐らく上回転のボールか返ってくる→フリーハンド側もしくは相手の取れない場所にスマッシュ!


攻撃的だね。

「とりあえず下は上に上は下になるからツッツキの後は強打やスマッシュを意識しておくといいぜ」


赤サツキちゃん!ありがとう!

それじゃ!またねー!

「次回もみてくれよな!」


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