第30話 お嬢様はグールさんに感謝
「はぁ……いいだろう」
そう言うと彼は右手で薄汚れた下着を手に取り、腕で周囲の皿を押し退け机上に何もない空間を作り上げて、そこに置くと矢継ぎ早に左手で血の瓶を掴む。
瓶の中には粘性のある真紅の液体が波打ち、まるで命そのものが閉じ込められているかのような錯覚を覚える。
その様子に周囲の若者たちは緊張し、サロメ自身も期待に満ちた表情で一歩前に身を乗り出した。
そして大介は無駄のない動きで、太腿のホルスターからダガーナイフを引き抜く。
その刃先は銀色の輝きを持ち、部屋の明かりを反射して、冷ややかな光を放つ。
それを血の中に沈めた瞬間、鮮やかな赤が刃を覆い尽くし、一瞬のうちに戦場を彷彿とさせる、凄惨な雰囲気を漂わせた。
「こういうのが欲しいんだろ?」
淡々とした口調で彼は、ナイフの刃を白い布地に滑らせる。
その動作には迷いがなく滑らかで正確だ。
筆記の音が部屋を満たし、赤い文字が下着の表面に浮かび上がる。
まるで命が吹き込まれるように見える、そのサインは確かな存在感を放つ。
仕上げに大介は、血文字に息を吹き掛け、ナイフの刃先を舐めた。
血が舌に触れた瞬間、彼の表情は冷静そのものが、その瞳の奥には一種の胸酔が見え隠れする。
「ほう……この血、悪くはねぇな」
短く感想を述べながら大介は頷く。
それを聞いてサロメは自身の豊満な胸に手を当て、声を震わせながら歓喜の表情を浮かべた。
「なんて……なんて素晴らしいのでしょう! ありがとうございます! ホロコースト様!」
血文字入りの白い下着を両手で持ち上げるとサロメは、まるで神聖な宝物でも手に入れたかのように強く胸に抱きしめる。
その頬は、うっすらと赤みを帯びて、瞳は未だに熱を失ってはいない。
彼女の仕草には、一種の狂気じみた執着すら感じ取れる。
そして次の瞬間、サロメは躊躇いもせずに、その場で洋服の裾を持ち上げた。
タイトなスカートの下から滑らかな太ももが露わになる。
白磁のような、その肌は節糸のような質感を帯びており、まるで光を吸い込むように滑らかだ。
サロメは膝を曲げて、ゆっくりと身を屈めて片足を持ち上げる。
その仕草は優雅そのものでありながら、どこか挑発的だ。
彼女が身に付けていたドレスは、その動きに合わせて滑り落ちそうになり、艶やかなラインを更に強調する。
「失礼いたします……」
そう小声で呟くとサロメは、慎重にサイン入りのパンツを履き直した。
その過程で彼女の滑らかな肌が、ほんの一瞬ずつ露わになり見る者を惑わせるような、妖艶さを帯びている。
「これで、ずっと貴方様を感じられていますわ」
履き終えた後も、その布地を撫でるようにして整え、サロメは大事そうに手を胸に当てて微笑む。
その言葉に周囲の給仕たちは視線を逸らしつつも、どこか安堵の表情を浮かべた。
しかし大介は何も応じず、冷たい視線をサロメに向ける。
「……それでは私たちブラッド・パック一同は、貴方様の旅路が幸福な光で満ちている事を、心より願っております。またこの辺りを通る事があれば、是非ともこの橋に立ち寄って下さい。肉体的にも精神的にも、最高級のおもてなしを約束致しますわ!」
軽い会釈をして再び顔を上げるとサロメは満面の笑みを見せながら軽く手を叩いて待機していた給仕たちに命令を飛ばすと彼女らは一斉に動き出して閉じられていた室内の重厚な扉の施錠を解除し始めた。
「こういうのが欲しいんだろ?」
淡々とした口調で彼は、ナイフの刃を白い布地に滑らせる。
その動作には迷いがなく滑らかで正確だ。
筆記の音が部屋を満たし、赤い文字が下着の表面に浮かび上がる。
まるで命が吹き込まれるように見える、そのサインは確かな存在感を放つ。
仕上げに大介は、血文字に息を吹き掛け、ナイフの刃先を舐めた。
血が舌に触れた瞬間、彼の表情は冷静そのものだが、その瞳の奥には一種の胸酔が見え隠れする。
「ほう……この血、悪くはねぇな」
短く感想を述べながら大介は頷く。
それを聞いてサロメは自身の豊満な胸に手を当て、声を震わせながら歓喜の表情を浮かべた。
「なんて……なんて素晴らしいのでしょう! ありがとうございます! ホロコースト様!」
血文字入りの白い下着を両手で持ち上げるとサロメは、まるで神聖な宝物でも手に入れたかのように強く胸に抱きしめる。
その頬は、うっすらと赤みを帯びて、瞳は未だに熱を失ってはいない。
彼女の仕草には、一種の狂気じみた執着すら感じ取れる。
そして次の瞬間、サロメは躊躇いもせずに、その場で洋服の裾を持ち上げた。
タイトなスカートの下から滑らかな太ももが露わになる。
白磁のような、その肌は節糸のような質感を帯びており、まるで光を吸い込むように滑らかだ。
サロメは膝を曲げて、ゆっくりと身を屈めて片足を持ち上げる。
その仕草は優雅そのものでありながら、どこか挑発的だ。
彼女が身に付けていたドレスは、その動きに合わせて滑り落ちそうになり、艶やかなラインを更に強調する。
「失礼いたします……」
そう小声で呟くとサロメは、慎重にサイン入りのパンツを履き直した。
その過程で彼女の滑らかな肌が、ほんの一瞬ずつ露わになり見る者を惑わせるような、妖艶さを帯びている。
「これで、ずっと貴方様を感じられていますわ」
履き終えた後も、その布地を撫でるようにして整え、サロメは大事そうに手を胸に当てて微笑む。
その言葉に周囲の給仕たちは視線を逸らしつつも、どこか安堵の表情を浮かべた。
しかし大介は何も応じず、冷たい視線をサロメに向ける。
最後まで読んで頂きまして誠にありがとうございます。
宜しければ評価とブックマーク登録をお願い致します。
活動の励みとなり更新が維持出来ます。




