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未来視の月華は選べない  作者: もんちょ
第三章 悲恋の花
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第四十一話 〇〇視点

第三章突入!



 好きな人が、好きな人がどうして。


「嫌っ、嫌……! お願い!」


『お願いだから』と何度、縋っても意味が無かった。暗い回廊には、鮮やかさがない。ポタ、ポタと地面に、雨が深淵まで落ちていく。

 煌びやかだった漢服は、くすんでいる。土埃、あの男の靴跡など、全ての惨事を物語っていた。


「……っう」


 太い針が刺さっているかのようだった。勘違いするぐらいに、じりじりした痛み。それよりも、何よりも、奪われた痛みが心にのしかかっていた。


 助けてほしかった。

 誰でもいいから、助けて欲しかった。


「た……すけて……」


 あまりにも、啜り泣く声に似合わない自分だった。

四十話突破かぁ。

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