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宇宙という空間を僕と楽しもう  作者: 梅 子


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4/5

志半ばで

この星の周りをものすごい速さで回っているエネルギーがある。

あまりに高速な為、星の周りの空間も、かなりの歪みがある。

星自体はゆっくり回っているが、何も寄せ付けたくないかのように、そのエネルギーは高速で回っている。

船で近くに寄ろうものなら、そのエネルギー圧で吹き飛ぶ程だ。

この星の歴史に侵入したい者は大勢いた。

だが揃ってこの星を諦めるのだ。

この様だと確かにかなり難しい。

だが必ず突破口はある。

あのレジェンドも、一度侵入を試みようと思ったが

「この星はいいや」

と、簡単にやめたらしい。

諦めたとかではなく、本当に選択肢から無くしたと聞いた。

危ない橋を渡ってきたレジェンドも、この星は数にも入れないような危ない星のようだ。

そんな星に今、私は挑もうとしている。

阿呆だとは思う。

実は前日の講義をきいて、俄然やる気が出てしまったのだ。

レジェンドが挑まなかった星も、時代が進めば楽勝!ということもある。

私は、文明の力を使えば行けそうな気がする。

時代が進んだからこそ、今、この時、この思いを逃したくはないと思った。

私は考えた。私の時空船(じくうせん)に搭載されている船の頭脳である、助手のヤマト王と2人でのりこえる道をひたすらに考えた。


「星の周りはかなり歪んでいるので、そこを利用して侵入できないか?」

『ボス。その辺にある丁度いい星を、私があの星にぶつけてみましょうか。エネルギーを少しだけ多方面に分散し、一点でも弱いエネルギーの箇所を作って突入です。それか、星の周りの歪んだ空間部分をもっと伸ばして星も歪ませたあと、跳ね返りのエネルギーを利用して突入。どうでしょう』

「お前天才だな」

『やはりやめましょう。ボス、私は桂町(かつらまち)整備士の顔が浮かんできました。また怒りを買ってしまいそうです。今度こそ本当に私、消滅させられそうです』

「今ならやれる気がするんだ!!おまえもおもうだろ!」

『…』

静かな空気が流れていくと、突然激しい音楽が船の中に流れてきた。

『噂をすればですね。こちらSUM-A1ヤマト。キャッチしました。

キャプテンNo.4260056 咲也(さくや) 。』

少しの間が、恐ろしい静寂のリズムを刻んでいたのを感じた。

本人を目の前にしているわけではないが、幻影が現れる怖さで身震いを感じていた。

低い小さな声が響くように聞こえてきた。

「おいおいおいおいおい。おまえらの考えなんかわかるんだよ。むりなんだから戻れや。今から50秒以内に戻らなかったら、お前らわかってるよなぁ」

志し半ばで撤退を余儀なくされた1名と一機。身震いしながらその場を離れた。

『ボス。やはり怒られてしまいましたな。簡単な、我々に見合う星へ向かいましょう。以前行った、あの重力のすごい星にいきませんか?

「おまえ、また歪むぞ」


星は限りなくある宇宙(そら)で探索できるのはまだ、ほんの一部だけ。

どのような星でも探索出来るような、そんな新たな未来を願っている。



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