第5話 魔力の知覚 Ⅱ
やっぱ待つのは嫌いなので出来上がり次第投稿しようかな
――初代勇者の軌跡――
「………………ここは?」
眠っていたのかと思うほど重い瞼を開き、周囲を見渡す。
先程までの自分がどこにいて、何をしていたのかを体とは真逆に冴えている脳みそから記憶を釣り上げる
(なんも思い出せん…)
体は風邪を引いたまま二日酔いになってしまったかのような状態なのに対し
脳は何事もなかったかの如く正常であり、そのギャップの不快感が体中を駆け巡る
「ほんとにどこだよここ」
辺り一面は真っ白な空間であり、自分の足がついている場所すら地面とは思えないほどに何もない
『初めまして、――
「ワアッッ?!!?!びっっっくりした?!」
――さん!』
頭に突如として声が通され、いきなりなことにオーバーリアクションをとってしまう
『ふふっ、驚きすぎですよ?』
「いきなり変な喋りかけ方されれば誰だってびっくりしますよ!」
周辺に人がいないことを確認しながら軽口を叩く
(頭に直接喋りかけているのか……?)
『ええ、その通りです』
どうやら正しいようだ、頭の中も筒抜けであることがわかった。
口を開いてすらいないのに答えを聞かされたのだから疑いようもない
「それで、ここはどこなんだ?」
目覚めてからずっと知りたかった疑問を問いかける
『ここは"世界と世界の狭間"です。あなたにもわかるように言い換えるなら…天界?ですかね…!』
「よく分からないけど分かりやすくしてくれてどうもありがとう。もう一つ質問だけど俺は死んじゃったの?」
こんな場所に来るなんて死んでるとしか思えない!と顔に書いてあると思えるほどに哀愁漂う表情で返答を待つ
『死んでませんよ?あなたは今も元気に彼女さんとデート中です!』
「……………………え?ん?は?」
◇
「俺たちほんとになんでもするぜ?」
方法を模索するために頭を抱えている俺を心配し、声をかけてくれるリョウ
「ぼ、僕も……色々考えるからッ!」
負けじと力強く声をかけてくれるコウタ
2人の声援を耳に入れながら思考を止めることはしない
「魔術も魔法も使用できない……直接魔力を2人にぶつける?…………いや、そもそもぶつけると流れるは全くもって別だ!なら、支援魔術……試す価値はあるな」
【支援魔法・支援魔術】
指定した対象の能力を一時的に強化する、反対に指定した対象の能力を著しく低下させることも可能である。他にもいくつか支援系統に属する魔術や魔法がある
「お二人とも!今から教会へ向かいます。外出の準備をしてください」
軍の魔術師団の中にも支援系統を扱える者は大勢いるが支援系統に関して最高峰の実力を誇る聖女が適任であると判断し、教会へ向かう準備をはじめる
どこかウキウキとした足取りのヒューマをみて2人は疑問に思いながらも準備を進める
(…………別に俺が聖女ちゃんに会いたいとかではなくてだなッ……)
なぜか頬を赤く染め、心の中でいるはずのない誰かに言い訳をぶつける
なんか始まってしまいましたーー初代勇者の軌跡ーー別枠で進めてもよかったんですが、そこまで長くもないし大事な情報でるかもだし…って
今話は本編が全然進まなかった…でも!
やっっっっっっっと、ヒロイン登場なのかも?!
それとも……




