↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界人視点  作者: 天梅
勇者の大きな歩幅
3/10

第2話 魔法と魔術 Ⅰ

 【魔界】

 初代勇者が魔王を封印するため魔に侵食されてしまった大陸をまるごと魔王ともども封印した場所である



 神は世界を創出した、しかしその世界にイレギュラーが産まれた。

 それは神の創り出した人、動物、大地すら魔に染めた


 神は世界を創出することしかできず、直接関与することは許されない。

 故に勇者に力を託し、魔王を封印してもらうことにした。

 選ばれた勇者は才に恵まれていた


 それは神に与えられたものではなく、勇者の本来のスペックによるものであった。

 神に与えられた力を始めから自分の所有物であったかのように扱っていたのだ


 初代勇者の実力は魔王に深い深いトラウマという傷を今も抉り続けている



 ◇



 勇者召喚から1週間が経った


 この1週間では剣術の基礎、国の大まかな歴史の勉強を行い、本格的な修行が今日より始まる


 (さすが勇者というべきか、どのような事柄においても吸収がはやいので、見ているだけで自分に自信がなくなってしまうな…)


 今日より始まるのは勇者の力の発現と能力の解放


「それでは早速ですが魔術の使用法をお伝えします。なにも難しいことはありません!ただ術式を唱えるだけですので」


「魔法じゃなくて魔術なんですか?」


「というか魔法と魔術は同じじゃないの?」


 コウタの質問に対し、リョウの疑問がぶつけられる


「そうですね、魔法と魔術を簡単に言うと"想像の具現化"と"現象の術式化"です。魔法は想像した事象を魔力によって具現化させるものであり、多種多様なことができます。逆に魔術は"雷"であったり"燃え上がっている火"を術式化することで魔力を触媒に自然を我が物とできます」


 ※魔法では勇者の宝玉のようにアイテムを触媒にするなどして魔法の発動を安定させたり、威力の増幅、効果などに影響を与えることもできる


「どちらも発動方法に詠唱が大事になります。魔術の場合は術式を唱えることで発動しますので、術式さえ覚えれば必要なものは魔力のみで問題ありません。ただ魔法はより具体的に想像力を働かせるための詠唱なので大事ではありますが、あってもなくてもいいです。戦闘においては咄嗟に発動できる魔法はかなり重宝されます」


「今の感じだと魔術より魔法の方を学ぶべきだと感じましたが」


 コウタが首を傾げ疑問をつぶやく


「確かに魔法の方が便利ではありますが、魔力消費が激しいという欠点もあります。反対に魔術は最小の魔力で一定の威力がだせるのですが……戦闘向きではありません。故に我々人間の考えた結論は"魔法を術式化"させるというものです」


「「魔法の術式化?」……なるほど」


 コウタが再び首を傾げ、リョウがどこか納得したように首を縦に振る


「魔法を現象と捉え、術式として見ることで威力をそのままにしながら最小の魔力で発動できるようにしたのです。」


 未だ解読できていないタイトルもいくつかあり、その筆頭であるのが"転移魔法"である。

 術式化が困難であるため、勇者召喚の際にも魔法として詠唱を行い発動させることになり、莫大な量の魔力が必要となった


「つまり、魔術と魔法を使えるようにする修行ってこと?…………なんですか…?」


 どこか慣れてないような敬語にほっこりしつつ、修行の説明を始める


「少し違います。お二人の魔力総量が凄まじいのは理解しております、ですがどれだけ多かろうと扱えなければ意味がない……此度の修行はご自身の魔力を知覚及びどのように流用するかを学ぶ修行です!」


「「なるほど」」


「剣術の基礎は詰め込みましたので次は魔力を知覚、体全体に流すことで身体能力を強化。これが戦闘における基礎です!それでは、これより魔術書を読んでもらいます」


「よし!頑張ります!!!!!」


「なんかワクワクしてきた!初めての魔法!!……じゃなかった…魔術!!!!」



 (………………………まだ、大丈夫だ)



 2人の無邪気な笑顔を見つめながら、心のどこかで焦燥感を感じている




 ◇




 ―魔界― 魔王城 〈業火の花園〉


 花壇に埋められている常に色を変化させ燃え続ける《変花(へんか)》の熱さに眉一つ動かすことなく撫でる少女が1人


「フレア姫…またこのような場所にいらしたのですね」


 そんな少女を"姫"と呼ぶ、人(・)と表現しかねる容貌の者が困ったような声色で声をかける


「…いけないの?」


 ムッとした表情でどこか悲しさも含ませた言葉をつぶやく


「人間共がまたもや勇者を召喚しました…」


「また…なのね」


 勇者が召喚されるたび、魔王が再び封印されてしまう可能性が高まる故の少女の焦り


「陛下は未だ……動く気配がありません…」


 (お父様はなにを考えているのよ…)


 焦りと困惑で判断が鈍る。そんな彼女にかけられた言葉は


「姫…!どうか我らをお導きください」


 自分への期待の言葉、いくつもの考えがよぎる。父に背く行動、それでも父を救いたいという葛藤。なぜ自分なのかという困惑


「…っ」

 

 どこか迷い戸惑う素振りを見せたが、拳を握りしめ覚悟を決めた顔になる 


「お父様を守るためにはこれ以上勇者は増やされてはいけない…!過去に勇者を召喚した人間の国を調べ上げなさい。まだ召喚していない国を滅ぼしに行くわよ!」


「その言葉を待っておりました…!!」

難しいな…

話の構成上、主人公がかなり説明役に徹してしまってますが…大丈夫…たぶん!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。