表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タイに行きタイ物語  作者: 冬の終わりに
11/35

第十話 反政府勢力と総選挙

逃げる車の中で、マリニーがあきらとアピンに語ってくれたのは、この今のタイ王国の現状だった。タイ王国では、軍事政権側が、勝手に憲法を改正しようとしている、そのための総選挙が、来月あるらしいが、その選挙が、民主的手段で行われない可能性が、出てきているという。その選挙には、投票に左右されない、軍事政権側の議員が始めから三分の一いるという。そして、タイのマフィアと、軍事政権は裏で繋がっているというのだ。


「と言う訳よ。軍事政権側は、何としても3分の二以上の議員を獲得するために、賄賂や脅し、はては暴力的手段に訴えて、タイの人たちにいう事を聞かせようとしているの。」「そのために私たちは戦って切るのよ。」


と、マリニーはあきらとアピンに訴えた。「だからお願い、こんな方法で、訴えてくる奴らと、対等に戦えるのは、カルマの目を持つ、貴方。あきら君だけなのよ」


あきらは、考えるのであった。アピンには恩もあるし、もしアピンが、日本に来ることになれば、祖国を棄てたことにならないかな?と。


「アピン、アピンは、どうしたい?」「俺と日本に行くか?それともタイでこの人たちのためにひと肌脱ぎたいか?」


「私は、日本に行きたい。けど、タイの人たちも好き、見捨てたくない」と言ってきた。


「分かりました。自分に何が出来るか、この目が何であるかは、まだ分かりませんが、協力します。元々アピンにあの絶望から助けてもらったんです。そのアピンがタイの人たちを見捨てられないと言ってるんだ。俺だけ、日本には帰れないですよ。」


「でも、気を付けてね。いくら、超回復能力がある君でも、左目をもぎ取られたり、首をはねられたら、それで死ぬから」


と怖いことを言ってくる、マリニーさんだったが、相手はマフィア何をしてくるか?分からない。(気を付けよう)と思う、あきらであった。


「ついたわよ」とマリニーさんが言うと、こじんまりした、外観は汚いラブホテルといった感じの建物だったが、中に入って驚いた。今度の総選挙で、市会議員で出る候補者が、沢山守られる形で、泊まっていた。そして、カルマの目を持つ人が来たと榊原さかきばらさんがタイ語で言うと、皆が集まってきた。


あきらは、話しかけられても、言葉が全く分からないので、困惑している。そこでアピンが「メシアが来たと言ってるわ」というと、ますます、あきらは、困惑するがアピンが「嘘よ。皆よろしくといってるわ」と略すと、あきらもジェスチャーで、応答する。それがマリニーさんや、榊原さかきばらさん。アピンにうけて、皆で大笑いするのであった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ