表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
上位存在の下請けを押し付けられたら、世界一マナが集まるポジションだった  作者: ヲワ・おわり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
68/70

第68話 帰還と余波

 目の前に管理局の天井があった。


 管理端末の画面に「接続終了」という表示があった。


 三人が立っていた。霧島さん、宮代、飯塚。


 俺は少しの間、三人の顔を見た。


「……成立しました」


 霧島さんが椅子に崩れ落ちた。力が抜けたように。


「……よかった」と霧島さんが言った。


 宮代が「やったー!」と声を上げた。素直な声だった。


「飯塚さんは?」と俺は飯塚を見た。


「……そうか」と飯塚が言った。しばらく黙った。「よくやった」


「ありがとうございます」


「お前、すごいことしたんだぞ」と飯塚が言った。「……まあ、な」と続けた。自分でも信じられないような声だった。


「霧島さん」と俺は言った。「大丈夫ですか?」


「……私、泣いていいですか」と霧島さんが言った。苦笑いしながら。「もう力が入らない」


「いいですよ」


「……本当に成立したんですか?」と宮代が訊いた。「手数料七十五パーセント? 全国の管理権? 民営化法案も?」


「全部です。合意文書も保存してあります」


「……すごい」と宮代が言った。「神崎さん、本当にすごい」


「準備した通りにやっただけです」


「準備した通りにやれる人が一番すごいんです」と宮代が言った。


 管理端末にアルダからの通信が届いた。


「神崎さん。合意確認の通知が届いています」とアルダが言った。「……お疲れ様でした」


「珍しい言葉ですね」と俺は言った。


「……珍しい結果になったので」とアルダが言った。声が普段より穏やかだった。「神崎さん。私は……あなたの担当者で良かったと思っています」


「そうですか。こちらこそ」


「……引き続きよろしくお願いします」と俺は返信した。


 飯塚が「俺、戻る」と立ち上がった。「竜牙ギルドの奴らに、白瀬副会長の法案の話を聞かせてもらわないといけない」


「よろしくお願いします」


「……あんたの話、いつかみんなに言えるようになったら言う」と飯塚が言った。「今はまだ言えないけど」


「それで十分です」


 飯塚が出ていった。


「今夜はもう帰りましょう」と霧島さんが言った。「続きは明日から始まります」


「そうですね」と俺は言った。


 管理端末を閉じた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ