表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
上位存在の下請けを押し付けられたら、世界一マナが集まるポジションだった  作者: ヲワ・おわり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
52/70

第52話 真実の開示

「人間という種は」とヴァルドが言った。「マナを生産・消費するために最適化された存在だ」


「はい」


「ダンジョンが出現したことも、人間にスキルが発現したことも、すべてシステムの一部だ。自然発生したものは何もない。全て設計されている」


「はい」


「……驚かないのか?」とヴァルドが言った。


「知っていました」と俺は言った。「収益レポートを見ればわかることです。人間のマナ消費量と上位存在の最終収益の比率から、何らかの設計があることは推測できていた。確認ができていなかっただけです」


 ヴァルドが俺を見た。しばらく黙っていた。


「知っていたのか」とヴァルドが言った。今度は本当に驚いている声だった。


「推測はしていました。でも今確認できて——言葉で聞くと、少し違う重さがありますね」


「……そうか」とヴァルドが言った。「普通、これを聞いた人間は、怒るか、絶望するか、どちらかだ。君は?」


「怒る部分はあります。でも、それより聞きたいことがある」


「なぜ、これを教えてくれるんですか?」


「君は遅かれ早かれ気づく」とヴァルドが言った。「なら先に話した方が効率的だ。それと——」


 ヴァルドが少し間を置いた。


「——君が、知った上でどう反応するかを見たかった、という部分もある」


「テストですか?」


「そう呼んでもいい」


「俺の反応はどうですか?」と俺は訊いた。


「規格外だ」とヴァルドが言った。少し笑いながら。「これだけは言える」


「では、聞きたいことを聞いていいですか」


「続けろ」


「なぜ、管理員だけがシステムの内部設定に触れられるんですか?」と俺は訊いた。「通常のスキル保持者には、管理スキルは発現しない。これも設計ですか?」


 ヴァルドが表情を変えた。


 今まで見せた表情の中で、一番慎重な顔だった。


「それは——」とヴァルドが言った。「良い質問だ。だが、その答えは少し複雑でな」


「聞かせてください」


「……君は本当に」とヴァルドが言った。「こちらを相手として話してくる。上位存在に対して、人間側の担当者として」


「そういう立場で来ています」と俺は言った。


「なるほど」とヴァルドが言った。「では、続けよう。管理スキルについての話だが——」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ