表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
上位存在の下請けを押し付けられたら、世界一マナが集まるポジションだった  作者: ヲワ・おわり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/25

第19話 最初のマナ

※本作は第70話で完結予定です。

※毎日5話ずつ、07:00 / 12:00 / 18:00 / 21:00 / 23:00 に投稿予定です。

※もし続きが気になったら、評価で応援いただけると励みになります。

 三か月分の経費計上の記録を確認した。


 管理端末の購入。業務学習資料。現地視察費。その合計が管理収益から差し引かれた後、残余マナとして管理者アカウントに計上されていた。


 数値を見た。


 少なかった。攻略者一人が一日に使うマナ量にも満たない。


 でもゼロではなかった。


「……量は少ないが、これは間違いなく俺のマナだ」


「何ですか?」と宮代が訊いた。


「独り言です。残余マナを確認していました」


「どのくらい溜まったんですか?」


「数値は少ないですが、蓄積が始まっています」


 残余マナで何ができるかを調べた。管理者アカウントのマナは、ダンジョン設備の拡張、モンスターの質の向上、ダンジョン空間の拡大に使えると記載があった。


 試しに、ダンジョン空間の拡大を一単位試した。


 翌日、宮代が現地確認から戻った。


「第十七Aが少し広くなってます」と宮代が言った。「攻略者たちが"あれ、広くなってないか"と話してました」


「機能しましたね」


「神崎さん、今度は広さを変えたんですか」と霧島さんが言った。「本当にいろんなことができるんだ」


「規定の範囲内であれば」と俺は言った。


 宮代が「飯塚さんも"このダンジョン、なんか変わってるよな"と仲間に言ってましたよ」と報告した。「ちょっと楽しそうな顔してました」


 マナを蓄積するほど、使えることが増える。


 今は少量だが、担当ダンジョンが増えれば収益も増え、経費計上の規模も増え、残余マナも増える。雪だるま式に積み上がる構造だ。


 いつか、この規模が大きくなれば——。


 あまり先のことを考えるのは俺の習慣ではなかった。まずは目の前のことだ。


「担当追加申請の書類を送信します」と俺は言った。


「いつ結果が出ますか?」と霧島さんが訊いた。


「一週間前後だと思います」


 送信した。


 その夜、管理システムの受信ファイルフォルダを整理していると、見慣れないファイルがあった。


 差出人はアルダだった。件名が「Re: 本社ノルマ変更Q2(担当者回覧用)」となっていた。


 本社ノルマ変更——担当者回覧用。


 俺は画面を見た。


 これは……誤送信だろうか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ