表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
133/178

D-DAY+167 2027年6月上旬 「フォーマル」に合わない身の丈

* 楽園島 PM 13:00 行政ビル


p.adminが冷や汗をかきながらK子様との電話を終えた直後、隣で一部始終を聞いていたS子さやが、意地の悪い笑みを浮かべて肩を叩きました


S子さや

「ふん、やれば言えるじゃない。……『私自身も、ゆっくりお話しできる時間が欲しい』なんて、この色男! どの口が言ったのかしらね?」


p.admin:

「……頼むから、もうそれ以上は言わないでくれ。命が削れる思いだったんだ」


S子:

「いいからシャキっとして! イギリス国交締結式典まで、もう時間がないのよ。今日のうちにドレスの最終調整をしないと間に合わないんだから……他人事みたいに言ってるけど、あなたのスーツも新調したんだからね。さあ、行くわよ!」


S子はテキパキと指示を出し、つくばの大使館のワープゲートを通じて「楽園島御用達」となった例の女性デザイナーを呼び寄せました


* PM 13:30 三者三様の「華」


行政ビルの会議室は、臨時のアトリエへと様変わりしていました

数々の国際舞台で楽園島の衣装を手掛けてきたデザイナーが、緊張した面持ちで新作を運び込みます


【p.admin:ディレクターズスーツ】

黒と灰色を基調とした、落ち着いたフォーマルスタイル


p.admin:

「……まさか、またスーツを作ることになるとはな。こういう窮屈なのはあまり好きじゃないんだが」


S子:

「それでも、これは昼の正装までよ。夜の格式としては不十分だけど、あなたの『スーツ嫌い』は世界中が知ってるから、これで押し通せば大丈夫……あら、その襟元のラペルピン、素敵じゃない」


デザイナー:

「T大使から『国章をあしらったものを』と特注で承りました」


p.admin:

(……T先生、余計な気を利かせて……。)


W子かおり:イブニングドレス(ピュアホワイト)】

白を基調とした、圧倒的な存在感を放つ華やかなドレス


W子:

「……デザイナーさん、これ、少し肌の露出が多くありませんか? 肩も背中もこんなに……」


p.admin:

(……まるで20年前の結婚式を思い出すような……いや、それ以上の華やかさだ。ウェディングドレスに見えてしまうのは、俺の主観だろうか?)


デザイナー:

「皇后陛下(W子)の慈愛を象徴するデザインです。この露出も、気高さの一部でございます」


***


S子さや:イブニングドレス(スカーレット)】

鮮やかな深紅。フリルとラッフルをふんだんに使い、主役級の目立ち度を誇る


S子:

「いいわね、この『スカーレット』! ウクライナの時は地味に徹したから、ロンドンではこのくらい暴れないと」


デザイナー:

「さや様の躍動感と強さを、情熱の赤で表現いたしました」


***


R子リコ:イブニングドレス(ペールパープル)】

浅い紫を基調とした、上品で控えめながらも素材の良さが際立つ一着。


R子:

「……私には少し、勿体ないくらい素敵な色ですね。落ち着いていて、背筋が伸びる思いです」


デザイナー:

「R子様の持つ静かな気品は、この色でこそ輝きます」


* 500万円の衝撃


デザイナーが4人の周りを回り、ミリ単位の微調整をメモしていきますが

p.adminは窮屈さに耐えかね、「俺のはこのままでいい」と早々に納品を済ませました


ふと、p.adminが現実的な疑問を口にします


p.admin:

「……ところで、S子。この4人分の衣装、全部でいくらかかったんだ?」


S子:

「そうね。今回の新作4点、特急料金とデザイナーさんの人件費、最高級の生地代諸々含めて……全部で500万円よ」


p.admin:

「……高っ!?!?」


S子:

「何言ってるの。一国の王家がイギリスのバッキンガム宮殿の正式な晩餐会へ行くのよ? 500万で『威厳』が買えるなら安いものじゃない……というか、あなたが一仕事をするだけでお釣りがくるでしょう?たとえば例の燃料棒の太陽投棄とか…」


p.admin:

「それとこれとは話が別だね……布切れに500万……」


W子:

「ちょ、ちょっと待って、S子。500万って……50万の聞き間違いじゃなくて? ゼロ、一つ多くない?」


W子は自分のドレスの裾をそっと持ち上げ、まるで高価な骨董品でも扱うように震える手で触れました。


W子: 「今の生活になってから金銭感覚を麻痺させないように気をつけていたけれど……これ一着で、私たちの一年間の食費の何倍になるのかしら……これ着たままおソースとか飛ばしてしまったらどうしよう……」


p.admin:

「ああ、俺もだ。このスーツのまま椅子に座るのも怖くなってきた」


S子は呆れ顔で二人を宥めた


S子:

「二人とも、いい加減にして。あなたたちは今からバッキンガム宮殿で世界中のカメラに晒されるのよ。そこで安っぽい既製品を着てごらんなさい、楽園島の国力が疑われて、逆に経済損失が出るわ。これは『服』じゃなくて『外交用の装甲』なの!」


#### 楽園島 15:00 日本時間 11:00 デイタイム・ドレスの緊急調達


デザイナーさんの尽力で、W子、R子とS子のイブニングドレスの目処は立ったものの、イギリスでの日中の式典や移動に着る「デイタイム・ドレス」はまた別で調達しなければなりません

デザイナーさんもよく朱雀王家のファッション習慣は熟知しているが、イブニングドレスの仕上げで手一杯なので、代わりに銀座で高級ドレスを扱うアパレルショップを経営するBオーナーに紹介した上で、自分のアトリエに戻ってイブニングドレスの仕上げに没頭するようになった


W子は普通の洋服でワープゲートを通してバッキンガム宮殿に訪問する意向でしたが、S子に宥められ、結局p.adminを含めた4人を緊急に銀座に出掛ける事になった

4人はつくば楽園島大使館からT大使が手配した公務車に乗り込み銀座へ強行軍が始まりました


* 銀座中央通りでの「買い物」


銀座中央通りの喧騒の中、前後に覆面パトカーに挟まれた形で、黒塗りの楽園島の公務車が静かに停車しました

出迎えたのは、デザイナーの友人であり、銀座で目の肥えた顧客を抱えるセレクトショップのオーナーBさん


オーナーB:

「朱雀陛下、かおり皇后陛下、及びに妃殿下方。お待ちしておりました。デザイナーから話は聞いておりますわ。お急ぎとのこと、最高の既製品レディ・トゥ・ウェアをご用意させました」


店内に入ると、若い店員はS子と簡単なドレスの用途を確認しながら、いくつかの既製品ドレスをもってきた

ここのドレスは決して安くはないが、一着数十万円程度で一般人でも頑張れば買える程度の物が多かった

有名ブランドのロゴに頼らずとも、素材の質感だけで「上質」とわかるドレスが並んでいました


あれこれ1時間強、4人はそれぞれイギリス国交締結当日の日中に着るドレスを選び終わった


W子かおり: 白に近いベージュのロングドレス。動きやすさを重視しつつ、英国の気候にも合う落ち着いたデザイン


R子リコ: やや浅い青色のワンピース。どこか中世ロリータ風のクラシカルな気品を漂わせる一着


S子さや: 華やかなピンク色のドレス。外交の場を彩る彼女らしい選択


S子:

「よし、これならバッキンガム宮殿内を歩いても浮かないわね。バッグもこれに合わせて……うん、決まり!」


* 230万円と「黒いカード」


レジ前でp.adminが個人のクレジットカードを取り出そうとすると、S子がそれを鋭く制止しました


S子:

「待って。これは立派な公務用の衣装よ。R子、お願い。」


楽園島の会計責任者でもあるR子がバッグから取り出したのは、楽園島の公章が刻印された「MSBブラック・コーポレートカード」

会計は、バッグを含めて230万円


p.admin(小声で):

「……なあ、S子。これ、式典が終わったら結局みんなの私物になるんだろう? 楽園島の国家予算(公金)で払うのは、なんだか凄く罪悪感があるんだが……」


S子:

「何言ってるの。あなたが『元首』として公式行事に出るための経費よ。経理的には『外交用備品』扱い。細かいこと言わないの!」


* ジュエリーショップの戦慄と「スワロフスキー」への転進


続いて一行は、オーナーBの紹介で超高級ジュエリーショップへ

しかし、ショーケースに並ぶ「安くても数百万、物によっては数千万」のプライスタグを見て、W子とR子の顔から血の気が引きました


W子かおり

「……だめ、無理よ。こんなにキラキラしたものを首に下げて歩いたら、緊張して一歩も動けなくなっちゃうわ。それに、落としたりでもしたら……!」


R子:

「私も、W子と同じ意見です……私たちの身の丈に合ったもので十分だと思います」


S子は二人の強い拒絶を見て、即座に方針を転換しました


S子:

(格式も大事だけど、本人が萎縮しては意味がないわね)


一行が次に向かったのは、デザイン性に優れたスワロフスキーショップ


S子:

「ここならどう? クリスタルだけど、デザインは一流よ。予算は一人数十万程度よ。これなら気兼ねなく選べるでしょう?」


W子:

「ああ、これなら……! 華やかだけど、どこか安心するわ」


結局、一人30万円前後、計100万円強のネックレスとピアスを購入

先程の数千万円を見た後では、p.adminですら「安く感じる」という、感覚の麻痺を覚えるのでした


2時間以上にわたる銀座の「戦い」を終え、車内で安堵の息を漏らす4人がいた


p.admin:

「……服と宝飾品だけで、今日一日で800万円以上使ったか…やっぱり、俺たちのやってることはどこか浮世離れしているな」


W子:

「そうね。でも椿さん、Bさんのショップで選んだあのベージュのドレス、私は気に入った…大切に着続けるつもり…」


p.admin:

「……ああ。そう言ってくれるなら、少しは救われるよ」


S子:

「さあ、感傷に浸る時間は終わり!今日のうちにやらなければならない仕事はまだいっぱいありますよ」


#### 日本時間 PM 15:00 TEA AND DANCE


銀座での激しい買い物を終え、一行はS子の案内で、静かな通りに佇むクラシックな喫茶店へと吸い込まれました

壁一面を埋め尽くす紅茶缶、甘い香りのショーケース。そこは、日本にいながらにして欧州の伝統を感じさせる空間でした


* 窮屈な予行演習


p.admin:

「……なあ、S子。明後日には嫌でもロンドンでイギリス料理を食べるんだぞ。なぜわざわざ今、イギリス風の店なんだ? 俺はもっと、こう……ガッツリしたものが食べたかったんだが」


S子さや

「雰囲気づくりよ、雰囲気! 今から心構えを英国モードに切り替えないと、現地でボロが出るわ。ほら、座って」


案内された2階席は、優雅な夫人たちで賑わっていました

しかし、体格の良いp.adminにとって、その繊細なチェアとテーブルはあまりに小ぶりでした


p.admin:

「狭い……場違いじゃないか? 俺みたいなデブのおっさんが、こんな繊細な椅子を壊さないか心配だ」


S子:

「いい練習じゃない。バッキンガム宮殿の晩餐会だって、隣の席とは肩が触れ合うくらい密着するのよ。旦那様はそこで、隣の奥様(W子)に肘をぶつけずに、いかに優雅にナイフを使うかを学ぶの。ほら、背筋を伸ばして!」


* 銀座のランチと「有名人の自覚」


ランチセット(約3000円)が運ばれてくると、p.adminは細心の注意を払ってナイフとフォークを動かしました。


前菜からメインへ、狭いテーブルの上で、皿と格闘するp.admin

しかし、ロンドンで叩き込まれたマナーが体に染み付いているのか、その手つきは意外なほど滑らかでした

隣に座るW子に触れないよう、脇を締めて食事をする姿は、どこか微笑ましくも「王」としての品格を漂わせ始めています


デザートのフルーツパイを平らげ、紅茶を楽しんでいたその時でした

店の奥から、落ち着いた物腰の支配人が静かに歩み寄り、テーブルの傍らで深々と頭を下げました


支配人:

「……朱雀陛下、ならびに妃殿下。本日はお忙しい中、私どものような小さな店へ足をお運びいただき、誠に光栄に存じます」


周囲の客たちも、支配人のその動作で「やはりあの方は……」と確信した様子で、そっと視線を送ってきます

p.adminは少し照れくさそうに、しかし礼儀正しく応じました


支配人:

「お席が少々手狭で申し訳ございませんでした。本日の食事は、お口に合いましたでしょうか?」


p.admin:

「ああ、美味でした。ご馳走になった……特にこの紅茶は、香りが素晴らしかったな。席は確かに少し狭かったが、おかげで目が覚めたよ」


p.adminは、狭いテーブルで脇を締めて食べた疲れを隠しつつ微笑みました

その言葉に、妻たちも続きます


W子かおり

「ええ、本当に。フルーツパイの甘さが、お買い物で歩き疲れた体に染みましたわ。ありがとうございました」


R子リコ

「落ち着いた雰囲気で、とても癒やされました。……ご馳走様でございました」


S子さや

「バッキンガム宮殿へ行く前の、良い景気付けになったわ。ありがとう、支配人さん」


支配人:

「勿体なきお言葉でございます……陛下のイギリスでの公務、私どもも陰ながら応援いたしております」


支配人は再び深く一礼し、一行を出口まで丁寧に見送りました


***


支配人が去った後、p.adminは自嘲気味に呟きました


p.admin:

「……俺たちも、すっかり『有名人もどき』だな。君たちはともかく、俺みたいな風体でも顔が割れるとは、世の中分からないものだ」


S子:

「あら、自覚が足りないわね。あなたは今や『世界で最も有名な太ったおじ様』よ。さて、食後のお茶が終わったし、今日の仕上げに行くわよ」


* 一夜漬けのダンス教室へ


p.admin:

「仕上げ……? もう十分だろう。W子もR子も疲れているんだ、今日はもう楽園島へ帰って……」


S子:

「ダメに決まってるでしょう!これから日本橋のAya先生のダンス教室へ行くわよ。覚悟しなさい!」


p.admin:

「ええっ!? ダンス!? もういいじゃないか、俺は前回の特訓である程度覚えたし……」


S子:

「ダメよ! あなたはあのイギリス美人の先生に鼻の下を伸ばして教わったからいいかもしれないけど、W子様とR子様は前回の練習からブランクがあるの。出発前に一夜漬けで『体に刻み込ませる』までやらないと、バッキンガム宮殿のダンスホールで迷子になるわよ!」


W子かおり

「……ええっ、私も行くの? ちょっと足がむくんできちゃって……」


S子:

「はい、泣き言は聞きません! 全員、強制収容よ!」


銀座の優雅なティータイムは、S子の「鬼軍曹」モードによって一瞬で幕を閉じました。 p.adminは、W子とR子をダンスの苦労から救いたい半分、自分もこれ以上ステップを踏みたくない半分で逃げ腰ですが、S子の「外交の完璧さ」への執念には抗えませんでした


一行を乗せた公務車は銀座を抜け、厳しい指導で知られるAya先生の待つ日本橋へと向かいます。


* PM 16:30 最後のダンス教室


銀座の華やかさから一転、公務車は日本橋の洗練された商業ビルの前に停まりました。最上階、18階。そこは、世界的な社交界の作法を叩き込む「Aya先生のダンス教室」です。前回、3時間に及ぶ猛特訓で文字通り「ズタボロ」にされた記憶が、p.adminの脳裏をよぎります


エレベーターが開くと、そこには背筋を定規のように伸ばしたAya先生(50代)と、3名の無表情なインストラクターが待ち構えていました


Aya先生:

「……朱雀陛下、お帰りなさい。さや妃殿下よりお聞きしましたわ。明後日はバッキンガム宮殿での本番だそうですね。時間がありません。すぐに始めましょう」


挨拶もそこそこに、Aya先生は鋭い眼光で一行をスキャンし、少しだけの「テスト」を実施した結果の元に、直ぐにも問題点を洗い出しました


p.admin: リズムは改善したが、動きが「大袈裟」でステップが「強すぎる」

W子: 重症。前回のレッスン内容をほぼ忘却。1対1の特別集中講義へ

R子: 自主練習の跡が見える。及第点だが要修正あり

S子: 文句なし。陛下のリズムを矯正するパートナー役


レッスンは容赦なく進みます。鏡張りの広いフロアに、ピアノの旋律とAya先生の厳しい声が響きます


【p.admin & S子:不協和音の二人】

Aya先生:

「陛下、ステップが重い! さや妃をエスコートするのではなく、押し倒すつもりですか? ……さや妃も、陛下のリズムに合わせようとしすぎて、自分の軸がブレています。お二人の間には『協調』が足りません!」


S子(小声で):

「ほら、あんたが強引すぎるのよ。もっと羽のように軽くなりなさい!」


【p.admin & R子:隠された献身】

Aya先生:

「……不思議ですね。音楽には合っていませんが、二人のペースは合っています。……リコ妃、あなた、わざと陛下の間違ったリズムに自分のステップを殺して合わせに行っていますね? 相手を甘やかすのは、ダンスでは美徳ではありませんわよ」


R子は静かに微笑ながら解釈した


R子:

「……すみません」


p.admin:

「R子、すまない……俺が下手なばっかりに……」


【p.admin & W子:決死のフォロー】

1時間の特別補習を終えたW子が、震える足で合流します


p.admin:

「W子、大丈夫か? 俺がリードするから、僕の肩に力を預けていいよ」


W子:

「体が言うことを聞かない……木の棒になったみたい……」


p.adminは、ガチガチに固まったW子を支え、まるで壊れ物を運ぶように、必死にステップをリードしました


夜8時。ようやく解放された一行は、足を引きずるようにして車に乗り込みました


p.admin: 「……やっぱり、Aya先生の教え方は俺には合わない。間違ったことは言ってないんだろうが……あの、バッキンガムの使用人のCさん(例のイギリス美人)の方が、俺には似合っていた気がするよ。彼女はもっと……こう、俺の動きをフォローし肯定してくれた」


それを聞いて、S子は窓の外を見ながら冷ややかにつぶやいた


S子:

「……多分ね、もしAya先生が今日のあなたとCさんの踊りを見ても、同じことを言ったはずよ。ただ、Cさんも…彼女は言わないだけ。言うか言わないかの違いよ」


p.admin:

「……」


S子:

「Aya先生は、古き良き日本の学校教育みたいな人。厳格で、欠点を一つずつ潰していく。自由奔放で、権威に反抗的なあなたには、一番相性が悪い先生でしょうね。でも、その『厳しさ』のおかげで、さっきの私たちのワルツ、素人としてはなんとか合格ラインに届いたのよ」


W子は座席に沈み込みながらクレームした


W子:

「……もう、踊りたくない……一歩も動きたくない……。」


それをR子はW子の手を優しく握ってました


R子:

「W子、あと二日の辛抱だよ。ロンドンが終われば、もうこんなに踊ることもないから……ね?」


車内には、湿布の香りと心地よい(?)絶望感が漂っていました

お待たせしました

今回はほぼほぼ買い物と下準備の話で地味と感じるかもしれないが

次からはS子が先にイギリスに行くことでちょっと変わった話が登場すると思います

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ