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イルのおたん生日 (トゥーリ視点)

 お久しぶりです。他作品の方を進めており、こちらに全然手が付かず…m(_ _)m


 トゥーリ視点なので平仮名が多いです。読みにくきと思いますが、ご容赦ください。

 私はトゥーリ。ただのトゥーリ。『かめい』なんておきぞく様じゃないから持ってないの。私はついこの前まで孤児院で一番のお姉さんだったんだ。でもね、イルが来てからはイルが一番のお姉さんなんだ!

 実は、そのイルなんだけど、今日おたん生日なの!だから、みんなでじゅんびしてるんだよ。




◇◈◆◈◇◈◆



──5日前──



「ねぇイル~。そういえばイルのおたん生日っていつ?」


「えっ?え~っとぉ…。確か…、10の月の、最初?の日だったと思うよ?」


 イルは目を上にむけてちょっとかんがえたみたい。おぼえていないのかな、じぶんのおたん生日。でも、10の月の最初って…


「もうすぐだよね…?!」


 今日が9の月の25日だから、あと5日。い、いそいでじゅんびしなくちゃ!イルをあっとおどろかせるんだから!




◇◈◆◈◇◈◆




「メリル、それ切ってくれる?ケイルはこれ洗って。」


 ディーンがメリルとケイルにしじを出してくれている。二人のことはディーンに任せて、私はおなべを火にかける。


「フレア~、お水もってきてー!」


「はいはーい!」


 水がめからボウル一杯分のお水をくんできてくれる。ザバァッと音をたてておなべに入れると、ゆっくりとあたたまっていく。


「なぁトゥーリ!ボクなにすればいーい?」


 私のスカートをギルがひっぱってくる。う~ん…ギルにできることは…。


「そうだ!ディーンがお肉買ってきてくれたから、それをもってきて?」


「いーよ!」


 そう言うとギルはすぐにダーッと走り出して取りにいってくれる。


「ディーン、そっちのおやさい切りおわった?」


「うん。そっちもっていこうか?」


「ありがとう。」


 メリルとケイルが切りおえたおわさいをもってきてくれる。その中にはおほしさまの形をしているものがある。メリルとケイルを見ると、にぃーっと笑ってきた。メリルが作ったのかな。ケイルも笑っているからケイルも作ったみたい。


「トゥーリー!もってきたぞー!」


 ギルがお肉をとってきてくれた。それをディーンと私の二人で切っているあいだに、フレアにはおなべに野菜を入れてもらって、メリルとケイル、ギルにはしょくどうのじゅんびをしてもらう。


「ねえ、トゥーリ。イル、よろこんでくれるかな。」


「うん!よろこんでくれるに決まってるよ!だって私たちでじゅんびしたんだもん。」


 ディーンとそんな話をする。でも手は休めてないよ?


 私たちは、今日がおたん生日のイルのために夜ごはんを作ってるの。イルはぬきでね。そのイルは今エルマー院長先生のところにいるんだ。なんか、院長のお手伝いしてるんだって。イルは文字がかけるからお手伝いできるんだって言ってた。今はエルマー院長先生がイルがこっちに来ないように見張っててくれてるんだけど。


 切ったお肉も入れると今日のスープはかんせい!今日はとくべつな日だからお肉が入ったぜいたくなスープなの。あとね、やっぱりケーキはよういできなかったけど、シュークリンがあるんだよ。おたん生日だからね!


 じゅんびができたからそろそろイルをよびに行かなくっちゃ。




◇◈◆◈◇◈◆




「イ~ル~!先生~!ごはんできましたよー!食べましょー!」


 エルマー院長先生のおへやのドアをあけたら中で院長先生とイルが何かかいていた。何をかいてるのかな。気になるけど私には分かんないからいっか。


 イルと院長先生といっしょにしょくどうに行くとみんなイスにすわっていた。みんなニコニコしてる。イルをおたん生日せきにあんないする。あー!もう!院長先生がクスクス笑ってる!イルが分かっちゃったらどうするの!


「え~っと、まずは…。」


「「「「「「「イル、おたん生日おめでとう!!」」」」」」」


 みんなで声をそろえて言う。そしてギルがみんなをだいひょうしてイルにプレゼントをわたす。イルを見るとキョトンとしたかおをしてる。ビックリしたかな、


「…え?お誕生日?」


────…え、えぇっ!!


 まるでおたん生日が分からない、ってかおしてるよ?!



「あ~…、お誕生日を祝うのって10年に一度じゃない…の?」


────…?


 イルの言ってることがよく分からないや。10年に一度…?どういうことかな。イルのいたところではそうだったのかな。ふしぎな所だったんだ…。


「何言ってるのイル。」


「おたん生日は」


「毎年」


「お祝い」


「するものだよ?」


 あぁー!メリルとケイルがきいちゃった!せっかく私がきかないようにしてたのに!!


「…やっぱり違うんだ。でも、同じだね。十年毎でも一年毎でも嬉しいのは同じね!」


 よ、良かった。傷ついてないみたい。ニッコリとほほえんで言うイルは本当にうれしそう。

 ギルからプレゼントを受けとると、さっそく中を見てくれた。


「ぅわあ!可愛い!ね、これもしかして皆で選んでくれたの?」


 イルにわたしたのは、こじいんのみんなでえらんだリボン。イルのかみのけは、とってもきれいな夜のお空みたいな色をしてるから、レモン色のリボン。


「そうだよ!イルがつけたら、ぜ~ったい似合うって思ったの!」


「皆、ありがとう!!本当に…あ、ありがと…!」


「イ、イル!泣かないで!」


 フレアがオロオロしてなぐさめようとすると、嬉しくて泣くの、と言う。イルは本当によろこんでくれたみたい。


 そのあとはみんなでいっぱい話しながら夜ごはんをたべて、シュークリンもたべた。イルはシュークリンが出てきたときすっごくおどろいてたの。いつも出てこないからビックリしたって。

 夜もいっぱいしゃべって、早く寝なさい、ってエルマー院長先生に起こられちゃった。

 次の日から、イルのかみのけにはレモン色のリボンが毎日ついてるの。だいじにしてくれてるみたい。イルがよろこんでくれて、本当に良かった。

 イル、本当に、おたん生日おめでとう!!

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