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TIPS 禁術について


 魔法には『基礎魔法』と『応用魔法』の2種類があることは前述した通りだ。

 しかしそこに当てはまらない『禁術』の存在を忘れてはいけない。


 禁術とは国際連合によって定義された使用可能魔法リストに属さない魔法群のことを指す。認知されているが意図的に使用許可が下りていない魔法や、そもそも国際連合によって認知されていない魔法が該当する。

 使用可能魔法リストから除外される条件として、『非人道的である(石化魔法、自爆魔法など)』、『非倫理的である(透視魔法、錬金魔法など)』、『非人間的である(長寿魔法、無痛魔法など)』のいずれかに該当していることが挙げられる。尚、決定に際しては毎年3月、9月に行われる総会決議で過半数の賛成を得ることが条件となる。

 禁術の行使、研究は国際連合の発令する全国統一法(各国の法律とは別に、全ての国に定められた法律)にて固く禁止され、全国法第肆条にて故意・過失に関わらず死刑が定められている。

(参考:全国法第肆条【禁術関与法】 国際連合ニヨル目録ニ属サヌ咒法ヲ執行、及ビ討究シタ者ハ、治世ヲ劫カス反逆者ト見做シ死罪ニ處ス)


 禁術の特徴として『消費魔力が著しい』ことが挙げられる。並の魔法使いであれば1度発動しただけで、魔力が枯渇状態に陥るだろう。

 理由としては、基礎魔法や応用魔法のように圧縮技術が進んでいないことだ。各種魔法は様々な研究者により効率の良い運用法が研究され、長い年月と共に魔力コストを下げられている。

 しかし禁術は研究自体を禁じている為、圧縮技術が遅々として進んでいない。故に、乱用することが叶わない諸刃の剣と化している。


 消費魔力が著しいもう一つの理由として、魔法スロットに嵌めることができないことも挙げられる。

 通常、基礎魔法に対して魔力コストが高い応用魔法は、魔法スロットに嵌めることにより軽量化を実現できている。(これは杖自体に魔法スロットをサポートする機能が備わっている為である)

 しかし禁術は魔法スロットに対応しておらず、軽量化を図ることができない。逆に言うと、魔法スロットによる『3種類まで』という制限を受けることなく使用することができる、とも取れるのだが。

 更に、禁術は応用魔法よりも文献が少ない為、習得が難しいという問題も孕んでいる。存在が明らかになった時点で国際連合による治安維持法に則って研究資料を破棄しなければならない為、研究が後世に残り辛いのだ。

 それ故に、存在は明らかになっているが、誰一人として使い手のいない再現性のない禁術も存在している。


 さて、禁術が横行していないのは『軽量化が進んでおらず、並大抵の魔法使いでは行使することすら叶わないから』という理由となっているのだが、この世界には秘密裏に禁術を研究している2種類の組織がある。


 その名称をここに記載するわけにはいかない為、その2種類の組織を便宜上『組織A』、『組織B』とする。(注:手書きの文字で組織A=ゼロ、組織B=オリジンと書き込まれている……)

 組織Aは大規模犯罪組織であり、『人間の体構造を変形させ、魔力を貯蔵する器官を作り上げる魔法』を研究しているようだ。現在その魔力コストは著しく低下しているらしく、大半の部隊長が行使できるらしい。

 組織Bは団長(注:手書きの文字でダウナ・ローティエンションと書き込まれている……)を中心とした中規模非倫理的組織であり、様々な禁術の研究を進め、実用レベルにまで落とし込んでいるようだ。現在、石化魔法、解体魔法、錬金魔法の使用が記録に残っている。

 彼らほどの規模感ではないが、国家単位で禁術を研究しているケースも確認されている。例を挙げると、フェンネル国が国家ぐるみで時間停止魔法を研究しており、それが発端で滅亡への道を辿ったらしい。


 前述の通り、禁術は国際連合によって固く禁じられた魔法であるが、それでも時折目撃証言が挙がってきているのが現状だ。

 罰せられると分かっていながら、未だに研究者が絶えない禁術。その背景には、全国各地で発生している戦争・紛争が関与しているという説が有力だ。

 世の中には、戦争に乗じて禁術の研究資料を盗み出し、その複製品を劣勢国へと売りつける犯罪者が存在している。それにより各地で禁術の研究が進み、至るところで散見されているのが現状だ。


 現在国際治安会議では、上記犯行の一斉検挙が俎上に上がっているが、数多くの国が腹を探られたくないと考えているようで、過半数の賛同を得られていない。

 尚、これは一部国家に口伝されている伝承、乃至、単なる噂話ではあるのだが、禁術はそもそもカ**************************************************************。

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(該当箇所の文章が黒く塗り潰され、読み取れない状態となっている……)

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