TIPS 魔法について
TIPSは本編内の世界設定をまとめたものです
普通に物語を読む際には目を通す必要はありませんので、シーズン3へお進みください
スパイラス大陸合同文部教育局 国定教科用図書より抜粋
*魔法とは
体内に存在する魔力を元に行使される力のこと。魔法の行使には杖を介する必要がある。
初等教育学校の第2学年より習い始め、第4学年までに基礎魔法をマスターする。
魔法には基礎魔法と応用魔法の2種類があり、基礎魔法を習得したあとに応用魔法を習い始める。
*基礎魔法
現在基礎魔法に指定されているのは以下の5種類。
浮遊:物体を浮かせる
煙幕:煙幕を発生させる
防壁:障壁を張る
変形:物体の形を変形する
生成:物体を生成する
*応用魔法
現在応用魔法に指定されている種類は数多く、全てを書き記すことは困難。
なので、習得率の高いものをいくつか抜粋する。尚、以下は同規模の魔法を行使した場合の消費魔力順であり、消費が少ない魔法から記載している。
炎 :炎を発生させる
氷 :氷を発生させる
風 :風を発生させる
水 :水を発生させる
雷 :電気を発生させる。身体機能の速度を上げることができる
守護:障壁の耐久力が上がり、生成可能距離を伸ばすことができるが、攻撃魔法の出力が低下する
射出:物体を放出する。基礎魔法の変形と組み合わせることで、銃撃を可能とする
断裂:刃を放出する
変容:指定した人物の外見を変容させる
音響:指定した音を変更する。音量を変えることもできるが、無音にすることはできない
硬化:身体、物体の硬度を上昇させる
聴覚:聴覚を鋭敏にする。人類には聞き取れない音域も聞き取ることが可能
飛行:翼を生やして空を駆る。羽を放出することもできる
隠密:足音や気配などを軽減する
狙撃:杖を狙撃銃へ変更し、魔力を弾丸として放出する
透過:物体を透過させる。ただし、生物を透過させることはできない
鼓舞:範囲内で指定した者の魔法出力を上昇させる。使用魔力の一部を肩代わりすることもできる
吸収:指定範囲内の物体を掌へと引き寄せる。無機物であれば、掌の中に圧縮することが可能
暗殺:足音や気配、魔力の痕跡などを無効化する
毒 :自身の攻撃に麻痺、毒を付与する
爆発:空間、物質を爆発させることができる
転移:指定した2名の座標を入れ替える
操作:記憶、魔術の流れなど、様々なものに干渉する
治癒:指定した対象を治療する
修繕:指定した対象を修繕する
崩壊:物体を崩壊させる
闇 :闇を発生させる
重力:重力の向きや圧を変化させる
時空:時空間のゲートを開通させる
一般的に、応用魔法の修得には3ヶ月ほどを要する。しかし修得までの道のりは魔法の種類によって異なり、例えば炎魔法は2週間程度で身に付けることができるが、時空魔法を習得するには10年以上を要する場合がある。
但し、表面的な部分のみを学ぶ場合はそれに限らない(例を挙げると、軍学校では治癒魔法の一端を短期間だけ学ばせ、兵が簡易治療を行えるような教育を施す場合がある)。
応用魔法を習得する場合、先駆者が書き記した魔導書を理解し、己の魔法陣に構造を書き記す必要がある。
尚、国際連合によって定義された使用可能魔法リストに属さない魔法群は『禁術』と呼ばれ、研究や修得を行うことは固く禁じられている。
*魔力について
体内に存在する『体内器官』の中に魔力が蓄積され、それを元に魔法を行使する。体内器官のサイズが魔力の過多に直結する為、出生時には体内器官記録の提出が義務付けられている。
地下に存在する魔力を吸い上げ、魔力は自動的に回復していく。地域によって地下に浸透した魔力の量が異なるため、回復速度が異なる。スパイラス大陸においては南側に位置する地域が回復しやすく、東側に位置する地域が回復しにくいとされている。
魔力は年齢と共に成長する。思春期での成長度が一番高く、20歳を超えると鈍化する。年齢が若いほど、魔力の回復が早い。なので、若者は『魔力は低いが回復が早い』特徴を持ち、大人は『魔力は高いが回復が遅い』。
魔法使いの身体を維持するためには、最低限の魔力が必要となる。これを失うと、形を維持できなくなり、砂のように消えてしまう。
*魔法の修得
応用魔法系統は最大3つまで選択可能で、メイン・サブ・サブ2という区分になる(厳密に言えば4種類以上修得することは可能だが、消費魔力効率が著しく低下するため推奨されない。詳細は杖についての項目を参照)。
修得数が1つの場合、魔力の100%を出力可能。修得数が2つの場合、魔力の出力が85%に。修得数が3つの場合、70%となる(ただし一部例外は選択数に限りが無く、どれだけ修得しても出力が100%のままである。例を挙げるとメース国のメース・M・ハルモニアなどが該当する)。
出力低下によって発生する最大のデメリットとしては、威力だけでなく障壁の出力も減少することである。障壁の強度が70%になると防御力が著しく低下するのだ。故に、サブ2までセットしている者は多様な手段を取ることができるが、障壁による防御力が低く回避を要求される。
例外として、余った枠に「守護」の魔法を入れると防御力が上がる(習得数による減少よりも、守護魔法を入れた際の上昇量のほうが高いため)。ただし当然、応用魔法を枠に入れている分だけ出力が下がり、攻撃力が低下する。
メイン枠に設定している魔法については、杖によるボーナスで出力が2割ほど増加する。
各枠にセットした魔法はいつでも変更可能。しかし、一度解除した魔法は再び魔法陣に書き込まなければ使用できない(初めて修得するよりも短時間で習得し直せるが、それでも魔法によっては数ヵ月を要する)
各魔法系統をセットした状態で使い続けると、徐々に出力が上昇する。
*杖
魔力を魔法に変換する為の媒介装置である。現在、杖無しに魔法を行使する方法は存在しない。
杖には魔法スロットへのサポート機能が組み込まれており、メイン・サブ・サブ2に嵌っている魔法の消費魔力を著しく低下させることができる(全体の80~90%程)。上記の3スロットに組み込めない4種類目の魔法を習得すること自体は可能だが、杖によるサポートが受けられないため、消費魔力が5~10倍近くにまで跳ね上がる。
杖の棒頭部分には破分処理と明没処理が行われたスパイラシウム鉱石が組み込まれ、罌粟成分の除去を行い、ゲヴュルツ加工を行うことで初めて運用することが可能となる。逆に上記処理を行わない杖は魔法を行使することができないため注意。
*転移魔法
空間移動の際に使用する『時空魔法』は、他の魔法とは異なる点が多く存在する。
時空魔法により移動が行える距離は使用者の魔力に比例する。しかしよほどの才覚を持つ物でもない限り、習得したとて1人分の魔力では10メートル程度の距離を移動するのが精一杯だ。
故に使用する際は、時空魔法によって顕現したゲートに複数の魔法使いが魔力を集中させることによって距離を伸ばしている。当然のことながら長距離を移動する為には膨大な魔力を消費する必要があり、コストパフォーマンスの面ではあまり実用的ではない。
ただし一部の国では、上記コストを軽減する取り組みがなされている。
例えばシロガラ国などの大国は『時空ゲート発生装置』を所有しており、魔力聚合術によって市民から徴収した魔力を蓄積させることによって、いつでも遠距離へとゲートを繋げることが可能だ。(この為に、税金に加えて『税力』という名称で魔力を徴収している)
発生装置にはゲートの接続先を破壊する仕組みもあり、敵国からゲートを通じて国内に兵士を送り込まれないような対策が施されている。逆に言えば、装置を持たない国に対しては(魔力というコストを支払う限り)いくらでも国家の中枢に人員を送り込むことが可能だ。それ故に、大国は小国とは比較することすら烏滸がましいほどの諜報能力を有していることになる。
時空ゲート発生装置の転送先は魔法界だけではなく、別の惑星、もしくは別次元を設定することが可能だ。ただし当機能は最新式にしか搭載されておらず、現在その装置を有しているのはシロガラ国、メース国、中立国家のみである。しかし、水面下では非公式製品として『簡易版転送装置』が流通しているとの噂がある。これは時空ゲート発生装置の機能をほとんどオミットし、1度だけ別の空間へ飛ぶことのできる装置だと言われている。現に滅亡の直前に王族が姿を晦ました事象は幾つも散見され、一説では上記装置を使用して別の次元へ逃走したのではないかと言われている。
目の前に存在するゲートを使って移動する際は条件が課せられないが、遠距離にいる者の付近にゲートを発生させる場合は魔力に関係する条件が課せられる。1つは感知のために一定以上の魔力を有すること、そしてゲートを通行する際にコストとなる魔力を支払うことである。これは距離、通行する人物の魔力の多寡によって変動する。現在の装置では上記を合計した魔力を有していない場合、感知対象から除外され、転送相手として表示されない。
尚、ゲートを使用する場合は個人認証が必要である。認証は『杖から顕現させた個人用魔力演算式(魔法陣)』に綴られた認証式を入力すること、もしくは一度物理的にゲートを通行することによって登録が完了する。この条件を満たしていない場合、居場所が把握できてもゲートを行使することはできない。




