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11-5.

「旦那様と病院で合流して、療法方針を伺った後、外で夕食をご一緒させて

頂きます」

「そっか。今日私仕事ないし、炊事洗濯掃除と、玲嗣の女としてお勤めを。

グフフフフ♡」

「よし、玲奈も一緒に病院行こう。頭に穴開けて中の腐ったやつを吸い出して

もらおう」

 病院で一人降ろして、駅前のスーパー経由でお願いします、と玲奈が告げる。

 盗撮、取材、自宅バレ回避用ミニバン型ハイヤーが正門から外へ走り始めた。


「夕食は何食べたい? そうか、私か。そこまで頼まれたなら仕方ない。OK

しよう」

「何も言ってないって、そんな事」

 店内での戯れが伏線とは気付かなかった。

「ただいまぁ」

「あ、ちょっと待って」

 玄関で俺を足止めさせた玲奈。床に正座すると指を突き、弾ける笑顔になった。

 あ、これ、何かやるぞ。


「お帰りなさいませ、あなたぁ~」

「たっ――、ただいま」

「お食事にします? お風呂にします?」

 もしやこれが日本古来の伝統様式……?

「それとも、わ、た、し?」

 日本を代表するティーンモデルの模範様式は凄い破壊力。

 マニアに高値で売れる映像。

「早くお上がりになって。玲嗣は喉弱いから、嗽と手洗い忘れないでね」


 言われるまま手洗いと嗽を済ますと着替え、リビングのソファに座れば玲奈が

隣に座る。

「やっと二人きりになれたね」

 腕にぎゅっと抱き付いて上体を小刻みに揺らせば、大型乳製品が当たって

心地良い。

 怪我から退院して復調した頃から、俺に対する玲奈の態度が明らかに変わった。

 ギャグから色仕掛けへと変わった。


 あ、スフレみたい……。柔らか~い。


 俺の手を取り自分の太腿へ導く玲奈。発情期なのか?

 いや、玲奈のことだ、何か目論んでいるのだろうか。

「ねぇ、玲嗣。私の事、愛している?」

「愛しているって、良く分からない。愛のちょっと手前かな。好きなのは間違い

ないよ」

「ありがと! ねぇ、正直に答えて。私の身体、欲しい?」

「うん。勿論」

「そっかぁ、私と一緒だね。えっちなんだぁ~」

 口元に手をあてた含み笑い。何を企んでいる?

 そっかぁ。じゃあ、やっちゃおうかな~。

 呟きが聞こえた。何するのか聞いた。

「恋人偏差値、上げないとね」

 これは良からぬ考えを秘めていると警戒すれば。


「おっしゃあ! 一発、やったろかいっ!」

 漢。

「何するつもりなの?」

 娘。

「一緒にシャワー浴びて、するぞ」

「なっ、何を?」

 彼氏彼女の台詞が入れ替わっている。

 手を引かれて向かった脱衣場。ファンファーレを聞いた気がした。

(あい)の手前だよって言ったら(えっち)でしょ」

「それアルファベットの並び順!」「順序守るの大事」

「義務教育か!」「男への通過儀式と思って私に飛び込むんだ」

「バヌアツのバンジージャンプか?」「命綱なし!」

 言葉の応酬の間に、着実に俺を脱がせながら瞬時に脱いだ玲奈。

 残していた股間の布一枚も躊躇わずに取り払った!

「さあ、おいで!」「何するつもりなの?」

「一緒にシャワー浴びるだけだって。ほ~ら、怖くない、怖くない」

「ギラついている目が怖い!」

 彼氏彼女の台詞が入れ替わったまま。


 取組前の力士並みに気合十分な玲奈。

 寄り切られ気味の俺だが、一糸纏わぬ玲奈の芸術的全裸を目の当たりに、

股間が……。

「わあぁ、立派な象さんだね!」

「入院先の看護師さんにも褒められた」

「いいな、それ」

バヌアツのバンジージャンプ

ナゴール(英語:Naghol)は、バヌアツのペンテコスト島の南部で行われている成人への通過儀礼。木で組み上げた数十メートルにもなるやぐらから、足に命綱としてツタをくくりつけて飛び降りる。現在は成人への通過儀礼や豊作祈願の行事へと変化したという。

足のツタをゴムひもやワイヤロープに変えてアトラクションにしたものが、バンジージャンプとして世界各国に広まっている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋

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