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ちょっときいて  作者: 矢久 勝基


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姫四歳、そしてちょっと魔王様(♀) ほんわかポエム(笑)

 姫は魔王様が大好きだ。

 たった一人のお友達だから、魔王様が大好きだ。

 「まーちゃん、まーちゃん」って、いつもいつも魔王様を呼んでいる。

 怒られても、無視されても、いつもいつも「まーちゃん、まーちゃん」って呼んでいる。


 とっても仲良くしてる時もあるけれど、なぜかいっつもけんかになる。

 なぜか魔王様が怒り出して、姫もいろいろな手段で対抗する。

 押されてしまうと負けてしまうので、「まーちゃんが一番だよ?」とか、ご機嫌をとったり、「いいこと思いついた!」とか言って気を引いてみる。

 だいたい、魔王様は引っかかる。


 姫は魔王様が大好きだ。

 一人で公園に行けばママを独り占めできるのに、魔王様と一緒に行くほうがずっと笑ってる。

 「まーちゃん、まーちゃん」って、いつもいつも魔王様を追いかけている。

 足が遅くても、一人取り残されても、いつもいつも「まーちゃん、まーちゃん」って追いかけている。


 とっても仲良くしてる時もあるけれど、なぜかいっつも口げんかになる。

 でも、口げんかは姫の方が強かったりする。魔王様は幼稚園でいろいろな悪口を身に着けてくるのだけれど、姫オリジナルの刺すような一言で、魔王様は一発で泣かされてしまうこともよくある。


 それでも、二人はお互いが大好きだ。

「もうずっと嫌い!!」と言った少し後には、二人で意気投合して歌を歌っていたりする。またけんかもするけれど、また二人で意気投合して走り回っていたりする。

「まーちゃん、ひめちゃん」って、走り回っている。


 いつまでも、仲良しだといいな。

 幼稚園でお友達ができても、

 おねえさんになっても、おばさんになっても、おばあさんになっても……。


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