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私、橘楓。  作者: THMISmama
98/208

私、橘楓。  vol.097.  舞台から手を振る五月野。

「良~く知ってるな~橘~!」

驚いたように陣内。


「んもう…先生。デリカシーなし。」

「ふふ…そう。でも萌未ちゃん、もの凄い上手よ、これ…。メンデルスゾーン、バイオリン協奏曲、第1楽章。」


「わわわ…、鳥肌立ってくる、凄い。なんて上手なの…。これが委員長の…。」

腕組みしながら演奏に浸る陽子。


演奏が終わった途端にコチラも大きな拍手が湧き上がり、

成績発表では、堂々と優秀賞を勝ち取る五月野萌未。

その瞬間に席を立ちあがり手を振る3人。

その3人に、コチラも舞台から手を振る五月野。





「そうですか~五月野さんも…優秀賞を…。それは、それは、演劇部に次いで、嬉しいですね~うん。お見事。」


翌日、相磯からの報告で、受賞を耳にする奥山。

「…で…、例の件は…陣内先生…、いや…洋祐さんの方は…???」


少し残念な顔をして相磯。

「残念ながら…、帰りに生徒と一緒にお茶を飲んだもので…。」


「あっ、あっ、そう…か…、はは。それなら…仕方ないわね。」


その内、季節は裸樹へと…。



そして…ある話に拍車を掛けるニュースが…。

「ねぇ~楓~、あれから結構時間経ってるけど、どうするよ、例の件…???」

窓越しを後ろ向きに朱実。


「そうよね~、中々進展ないよね~!」

朱実の席で右肘を着いて陽子。


その時、教室の後ろの入り口から慎二が急ぎ足で…、

「おいおいおい、ニュース、ニュース。」


「何々何々。」

楓の席で固まる4人。それに智志に小さく手招きする陽子。

小さな声で楓、

「大!!!」

「ん…???」


慎二、

「校長が、陣内に年上の女性を紹介してるって!!!」

「うそ――――――っ!!!!」

「え~~~!!!」

「どうするよ~~!!!」




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