私、橘楓。 vol.072. 数秒後…。
「大丈夫だよ、朱実~!シャワー浴びて行くから。」
そんな楓の言葉に、相磯。
「これから…結婚式って…???」
「この後、従姉の結婚式があるんです。だから、これから準備して…。」
「そっか~!あっ…、ちょっと…先生…付き合って良いかな。途中まで…???」
「は…い…。いいですけど…???」
体育館の更衣室とシャワーを借りての楓。
「ヒャ~、これ着て行くんだ~結婚式~!」
ロッカーの内側に掛けた洋服を見て、そして手で持って、朱実。
「ねね…これって、楓…選んだの…???」
「ほ~んと、素敵~!中々センスあるじゃない楓ちゃん、うん。」
笑顔で言う相磯。
「へへへ…。でしょう~!!…って…、言いたいんだけど…、実は…私じゃないんだなぁ~、このオールインワン選んだの…。」
少し気取った感じの楓。
「…って~事は…もしかして…???」
楓の右腕を小突きながら朱実…。
「へへ…内緒だよ~!」
「はは…。それじゃあ、楓ちゃんにもいよいよ、彼氏が出来た。…と、言う事で…。」
「へっ???優美子先生、どうして楓に彼氏が出来たって…分かったの…???何も言ってないけど…???」
相磯の顔を見て不思議そうに朱実。
「あら…、今言ったじゃない~朱実ちゃ~ん…。楓ちゃんに彼氏出来たって~!」
「…あっ、朱、今、あんた!!!」
「へっ???私…???…今、何か……???」
キョト~ンとしながら目をパチクリの朱実…。
数秒後…。
「あ―――っ!!」
またもや相磯を見ながら…変顔して…。
「先…生…。」
そして…自分の口を塞ぎながら…楓を見て…、変顔のままで…。
「いっ…言っちゃった~あたし…、楓…。」
左手で口を押え、右手で「ゴメン。」
楓…。
「やられたね、優美子先生に…。」




