私、橘楓。 vol.068. 「これ…選んだか…。」
「ふ~ん、さっきの方が…。」
「じゃ…、最後の1枚か…。」
近くにいた店員も…、
「ふふ…。」
と、ふたりを見守るように…。
そしてカーテンが開き、
「これは…???」
「やっぱ…、さっきの…3枚目がいい。」
「…って…、ことは…、これ…か…。」
そう言って楓が手に持った3枚目のアイテムが、薄いベージュのオールインワン。
ノースリーブの襟元がレース、それから切替えになっていて、
シフォンジョーゼットのウエスト上までがフリルになっている。
両脇からスリットになっていて、バックの裾はヒップ上まで…。
ウエストはゴムでナチュラルなギャザーが目に優しい。
トップスとパンツが一体になっているアイテム。
「5枚の中から…、これ…選んだか…。」
「ん…、いつも…結婚式って言うと、女の人…ワンピースかスーツって言うイメージあるんだよね。だから…ちょっと違っても良いかな…、…って、思ってね。」
「ふ~ん、大のセンス…、意外と…良いかも…。」
「いらっしゃいませ。如何ですか…???」
と、店員。
「あっ…、これって…私に…どうでしょうか…???」
そう言って自分の体に当ててみる楓…。
「お似合いですよ。」
「従姉の結婚式に…、…なんですけど…???」
「大丈夫です。お似合いです。逆に…最近ではこういうオールインワンも、結婚式やパーティでは、人気なんです。」
「オ…、オールインワン…???なんだ…それ…???」
目をパチクリさせている大輔。
「はは…、大にはちょっと難しいかも…。」
店員が、
「最近では、上下が繋がっていて、下がパンツスタイルになっている…、いわゆる、オーバーオールをお洒落にアレンジしたアイテムですねぇ。」




