私、橘楓。 vol.066. 「頑張って、行ってらっしゃい。」
「それに…、何かやるにしても、ずっと朱実や陽子とばっかりだから…。」
「陣内…Perfume。」
「それ…優美子先生から、時々言われる~!なんでだろ…???」
「でも、珍しいじゃん、今日…何か朱実や陽子…用事だったの…???」
「な~訳ないじゃん。しっかりと、大にメールする前に、お願いって、誘った。」
「へっ…、じゃ…何で…???」
「ふたり揃って…、あ~~ダメダメ、日曜日は駄目ね~頑張って、行ってらっしゃい。…って~~!!!」
「えっ…、頑張ってって…???えっ…???どうい…???」
そう言いながら、数秒考えて、いきなり大輔が、
「ぷ~~ッ!はっはっはっ。…そんな事言ったのあの2人。」
「だ・か・ら…、大にお願いするしかなかったの…。」
「はっはっはっ。…じゃ…、つまりは…、俺も…あの2人に、感謝しなくっちゃ、ならないって…事か…。」
ふたりで歩きながら、お喋りしながらで、必然的に、足はデパートの前に…。
「行こ。」
と、いきなり大の左手を握って、デパートの中に入る楓。
あちこち見ながら、あれこれと商品を触って見ながら…、
いよいよ、お目当てのレディースファッションのフロアに…。
「今度の日曜日、従姉の美希姉ぇの結婚式あるの、その時着る洋服が今日のメイン。来て、大。」
「俺も…ここ…???」
「だから、買い物手伝ってって、言ったでしょ。」
「…そ…、そりゃ…聞いたけど…さ。…まさかレディースファッション…、え~~!!!」
「いいから、いいから。」
楓に手を引かれ、否応なしにも楓のお手伝い。
さすがに女の子、気に入ったものを選んで、そのまま大輔に、
「これ。…と~これ。あっ、これも…。」
「うそ…、これ…全部買うの…???」
「ううん…。な~訳ないでしょ。」




