私、橘楓。 vol.065. 「こんなに…カッコいいのに……。」
その楓の声を聞いた瞬間、大輔…。
「どおって…???」
楓を見ながら大輔…、照れながら、目の下を右手人差し指でコリコリと…。
「き…れ…い。」
「あは…、ありがと…。」
「……。」
「何…照れてんのよ、大~???」
「えっ…、何…、照れてるって…、あっ…。いや…。」
「群馬の時と、違う~~!ははは…。」
「いや…、だって…、あん時は、…ほら…、みんな…一緒だったから…。全然…そんな…。」
「んふふふふ…。そんな事言ったら、私だって、同じだよ。私だって、今、大とふたりだから、ちょっと…ドキドキしてる。」
「えっ…、そうか…???」
「ばか、私…、こう見えても、男の人と歩いたのって、弟とお兄ちゃん。そして父さんだけだよ。」
「…えっ、…うそ…そうだったの…???俺…てっきり…。」
「へっ…てっきりって…。大~まさか~!」
と、帽子を脱いで大輔の顔を上目使いで…。
「私に…彼氏…いると思った…???」
「…へっ…ん、ん…、まぁ…、初めて逢った時から、可愛かったから…。」
「え~~うっそ~!!!それって、私も同じ。絶対に好きな人いるって、思ってた。」
「俺に…???ははは…冗談…、いる訳ないじゃん。」
「こんなに…カッコいいのに……。あっ…。」
そう言って、顔を赤くする楓。
「ははは…、何…、俺がカッコいい…???初めて言われたよ。」
「うそ―――――ッ!」
「いや…本当だ。…楓こそ、他の男子に…可愛いとか綺麗とか、言われないの…???」
「私~~???全~然。」
「…てぇ~事は、クラスの男子、女を見る目…ない…か…???」
「はは…大…、そこまで言うか君~!!!まぁ…、子供の頃からず~っと見てきた子たちばっかりだから…。ね。」




