私、橘楓。 vol.059. 「この景色~バイバイだね~。」
「おばちゃん、みなさん、お世話になりました~!」
と、陽子。
「お世話になりました~!」
面々も…。
「楽しかった~!またお出で、いつでも歓迎するよ。」
と、千。
「あんなにご馳走になって、ありがとうございました。」
楓。
「今度は…冬に来たいな。スキーに挑戦したい。」
と、朱実。
「いらっしゃい、いらっしゃい、大サービスするから。」
と、岡。
「そんときは、またよろしくおねがいしま~す。」
男子。
「じゃ、西川さん、お願いしますね。」
と、朋江。
「はい、じゃあみなさん。」
バスの窓から、
「あ~この景色~バイバイだね~!」
と、朱実。
陽子が…。
「ねね、朱実…、あの…亜紀さんの私とあんたに…頑張ってって…、あれ…どういう意味…???分かる…???ねぇ…楓…???」
「あっ、そう言えば…。全然…。全く…、なんのこっちゃ。」
と、朱実。
「さぁ…。」
と、窓の向こうの自然の景色を見て、思わず舌を出す楓。
「ねぇ~男子~…。」
と、陽子。
「え~~、もう…寝てんの…、は~やっ。」
通路を挟んで右側の席では男子、もう首をだらりと傾げて寝入っている。
「えっ、うっそ…、私…結婚式…出れるの…???」
と、楓。
「あったりまえでしょ。披露宴は午後からなんだから。」
と、弓枝。
「えっえっ…、だって、私…、てっきり朝から出なきゃ駄目かと思って。」
「そりゃ、親族は朝から準備や何やらで、あるけど…。お披露目は午後だから。」
「…ぅやった―――ッ!!!!出れる―――ッ!!!試合も…出れる―――ッ!!!」
「な~に、そんなに…大袈裟な…。」
「だって、だって…母さん、美希姉ぇの結婚式~!ひゃ~!」




