私、橘楓。 vol.057. 「この人の部屋って…。」
「お…お兄ちゃんって…楓の…???あっ…従兄の…。」
と、朱実。
「うん、そう…。私のお兄ちゃんの大学…ここ…。」
「あいや~~どういう繋がりよ、これって…???」
と、陽子。
「へぇ~、不思議な巡り合わせも…あるもんだね~!」
朋江。
「…って、言いながら、俺たち、その人…全然知らないし…。」
と、智志。
その智志の言葉に楓、
「やばい。おばちゃん、この人の部屋って…???」
「ふふ…、やっぱり楓ちゃんね。まだお部屋なんじゃない、3階の315の部屋よ。みんなで、お礼してらっしゃい。」
「陽子、朱実、大!!!行くよ!!!」
と、楓。
「うん。」
「よっしゃ。」
「かかか、もう…かかあ天下かよ。」
と、慎二。
「えっ…かかあ…???」
と、朋江…。
けれども…部屋に三浦の姿はなし。そして今度は玄関に…。ロビーにもいない。
そして外に出て、あちらこちらを見渡して、
ようやく、湖を眺められる場所でベンチに座っている数名の男性を発見。
ぞろぞろと6人がその男性に近づくと…。
ニッコリと微笑んで三浦。
「初めまして、三浦です。いや~会えましたね。いや~嬉しい。」
と、ベンチに座ったままで、
「今回は、君たちに会えて、楽しかった。いや、ありがとう。うんうん。」
「初めまして。私たち。ありがとうございました。」
と、そうキッパリとした言葉でお礼をして、頭を下げる楓。
その楓に合わせて頭を下げる5人。
「私たち、頑張ります。」
と、楓。
その言葉に始終にこやかに、
「ここは…良いところです。良い眺めだ。」
と、三浦。
「はい、私たちもここ、好きです。」
と、楓。
「うんうん。そうですか。うん。」




