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私、橘楓。  作者: THMISmama
56/208

私、橘楓。  vol.055.  花火大会の夕方…。

「ご祝儀よ。」

と、朋江。


「あっ、いやいやおばちゃん、これ…、だめだめ、私たち…これ…もらえない。」

と、陽子。


「そうそう、最初っから…招待って、言われてたから…。」

楓。


「うんうん。」

朱実も…。


「それに、あんなにすんげぇ料理、しかも、気持ちの良い露天風呂にまで入らせてくれて…。」

と、慎二。


「…そう…なんだ…けど…さ。」

と、朋江。


「えっ???」

と、面々。


「…実は、この…ご祝儀、旅館からじゃ…、ないのよ。」

「はい…???」

またまた面々。



そして…、朋江があるエピソードを6人に説明する。




前日の花火大会の夕方…、旅館のロビーにて…。

「お待たせしました、女将の児玉と申します。」


「あっ、いやいや、女将、忙しいところ、呼び出して申し訳なかった。実は…。」

「はい。」


ソファーに座って新聞を読んでいた初老の男性。

新聞を傍らに、朋江の前に名刺を差し出し、朋江がそれを見る…。


「拓植大学…教授…、三浦…彰人…様。」


「いや…はは。そこで…今、バスケットの…顧問をしているものです。」

「はぁ…。その…大学の先生様が…???いや…。申し訳…ございません。」

と、朋江。


「いやね…女将。いや…実に活発で楽しい姿…見させてもらった。彼ら…。」

「はっ…???」


「あの…若い学生だよ。まだ…高校生じゃないかね、元気でいいねぇ。」

「あぁ~あの子たち。え~え~良く頑張ってくれてます。大助かりですよぉ。」


「アルバイトで雇ったのかな…???」

「いいえ~お手伝いですよ。」


「お手伝い…???」

「はい。お手伝いで、快く、引き受けてくれた子たちです。」


「いやいや…それにしても、出来てる。」





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