私、橘楓。 vol.053. 「極楽、極楽~。」
「ふぅ~気持ち良い~極楽、極楽~。」
旅館の露天風呂に浸かりながらの朱実。
「…けど、びっくりしたよね、楓と大ちゃん。ん…???」
と、楓の肩に自分の肩を押し付ける陽子。
「んもう~陽子!!!」
「はっはっは~奥様~!!!」
「ったく~!!!」
「でも…、そう言われれば…似てるよな~ガッキ~と福士蒼汰に…。」
と、朱実。
「私が~全っ然…似てない似てない。」
と、言いながら鼻の下までお湯に浸かる楓。
「…で、結婚式…いつすんの~???」
と、朱実。
「わ――――っ、やめて、やめて…ぎゃっ。」
思いっ切り両手で朱実の顔にお湯をぶつける楓。
こちらも頭にタオルを置いて、
「しっかし…驚いたね~!」
と、慎二。
「ん…何が…???」
と、大輔。
「あんなに綺麗なのに、心臓病ってか…。」
「うん。亜紀はもともと、体弱くって、その分、運動が駄目なら、せめて頭を使う方…って…。」
「それでか…。」
と、智志。
「えっ…、何が…それでかって…???」
「うん、すんげぇインスピレーションって感じだった。」
「はっ…???」
慎二と大輔。
「いや、普通…分かんねぇだろ、いきなり自分の目の前に現れた人物が、自分の幼馴染の彼女でしょ…なんて…。」
「ん…、まぁ…そうだよな…。」
と、コチラも大輔の肩に自分の肩を押し付けて慎二。
「いやはや…、参ったね~。どうするよ~。」
と、大輔。
「この~~色男――――!!!」
慎二。
「わっぷ、何々…慎二、やめろよ、やめろ。わっぷぷぷぷ。」
と、コチラも大輔にお湯攻め。
「うるっさい、男湯!!!」
と、朱実の声。
「……、うそだろ!!!」
と、慎二。
「何してんだよ慎二???」
と、立って、壁の上を見ている慎二に智志。
「おい!!!!」




