私、橘楓。 vol.044. 「呼ぶわけないでしょ。」
「おはようございま~す。」
と、一同。
「はい、おはよう。」
ニコニコ顔の千。
「ゆっくり寝れた~???」
と、岡。
中居の中でも一番若輩の酒井が、
「昨日の盆踊り…楽しかったようね。番頭さんに聞いちゃった。」
「うん。もうすんごく楽しかった。お蔭様で~!」
と、ニコニコ笑顔の陽子。そして楓も朱実も笑顔で…。
「よっしゃ~今日も頑張りますか~~。」
先を立って慎二。
宴会場に朝食の準備、そして客間の仕事。テキパキと動く6人。
そんな中で自然と、大輔のメンバーの名前を苗字ではなく、
下の名前で呼ぶようになり、他のメンバーにもやんわりと、
それが自然となっていた。
逆に下の名前で呼ばれる度に、自然にメンバーも笑顔で応えていた。
それと同時に不思議な事に、大輔の事も、橘樹君ではなく、
「大ちゃん」に定着して行った。
「いいよね、大ちゃんの方が…。」
と、朱実。昼食を食べながら。
「気さくで~。」
「うん、いい感じ。呼びやすい。」
と、陽子。楓だけは…何とも…ほんのりと…紅く…。
そんな女子を上目目線で見る慎二。
「ば~か、誰が何々…、慎ちゃ~ん、なんて、呼ぶわけないでしょ。」
と、朱実。
その朱実の言葉に、いきなり吹き出す面々。
「ちょっと~笑わせないでよ~!」
と、楓。
「んもう~やばいやばい、食べたもの…出しちゃうよ。」
と、陽子。
智志は智志で一生懸命に口を押えて。
椅子から起き上がった大輔、
「ひぇ~やべぇやべぇ~!口から漏れてないよな俺…???」
「えっ…、何…???そんなに受けた…???」
と、朱実。
面々…、
「って~~おい!!!」
「かかか。」




