私、橘楓。 vol.043. 「俺も…誰かに…。」
「しっかしね~!あの橘樹くんが、楓の事…、そのまんまで呼んだからね~ははは。」
と、陽子。
「そそ、私も驚いた、今まであんまり人の名前…、呼んでなかったように思うんだけど…。」
と、朱実。
「ん~~。私も…。分かんない。」
と、変顔して楓。そして朱実も陽子も、
「おい!!!」
「どっひゃ~~だ…、だ…、だい…ちゃん…。そう言ったの楓…、あの…楓が…???」
と、慎二。
「ん…、あ、あ~、そう言われた。」
と、大輔。
「か~~。俺も…誰かに、慎ちゃ~ん…なんて、呼ばれてみてぃよな~!」
「じゃ~呼んでやろうか???」
と、智志と大輔。
「や…や…、やめろよ…気持ち悪ぃ。」
そう言って顔を枕で隠す慎二に、思いっ切り…、智志と大輔が、
「慎ちゃ~~ん!!!はははは。」
そして隣の女子の部屋から、
「うるっさい、男子!!!」
と、いきなり朱実の声が壁伝いに。
その声に応えるかのように、
「クァ~!」
「ガ~~」
「グゥ~!」
そして…、また女子の部屋から…、
「いびき、おっきい!!!」
そして翌日。
「楓~行くよ~早く~!」
と、陽子。
「ん~もう少…、えっ…!!!!今何時よ???」
「だ~いじょうぶよ~。まだ私たちも起きたばっかだから~。」
「やばい、やばい、寝過ごすとこだった。」
「ってか、やっぱりあんたは…さすがだよ、その寝坊助癖は。」
「んもう~これだけは…ね。どうしようもない。」
「アラーム…、聞こえなかったの…???」
と、陽子。
「ハハハ…面目ない…。」
「ささ、男子も起きたようよ。行こ。」
「イェ~イ、最高の天気だね~!」
と、男子の部屋、窓の方から慎二の声。
「あのバッカ~!」
と、急いで部屋の窓に駆けて朱実、窓開けて、
「このバカ、お客さん起きちゃうでしょ。」




