私、橘楓。 vol.041. 「良いよ、大ちゃんで…。」
自分の言葉に、自分で驚いて楓。ほんのりと赤くなって、
「あっ、いや…、あの…私…。何…???」
「ははは…良いよ、大ちゃんで…。」
と、大輔。
そんな楓と大輔を見て陽子、「くすっ」と笑って、
「か~え~で~っ!」
そして智志も大輔の肩を叩いて、
「はは…、大ちゃんか。ん~!いいじゃん、いいじゃん。」
少し離れて朱実と慎二、朱実が、
「そうじゃない~こうでしょ。」
と。
「こ…、こう…???」
「…ん~まっ、いっか。」
「橘樹くん…、私…。ごめん。」
と、楓…、踊りながら…。
「いいよ、いいよ、OKだ、楓。」
「あっ。……うん。」
そして、楓が前を振り向いた途端に、
体を後ろにずらした智志の肩に頭がごっつん。
「あ~ごめん、楓~!」
と、智志。
その拍子に楓が、よろめいて後ろに倒れかけようとしたところに、
「おぅ~っと。」
と、楓の両肩を抱いた感じになった大輔。
「ははは…また倒れるかと思ったよ。」
と、大輔。
「…ごめ~ん。」
「よっ、上手いぞ若いの。」
と、いきなり近くから声。
その声の方向にそれぞれが顔を向ければ、
6人の踊りを見ていた西谷、
ニコニコしながら6人に声援を掛けていたのだった。
「わぁ~西谷さ~ん。」
と、面々。
盆踊りが終わった後は、ステージに飾られた様々な賞品を掛けた、
参加者全員による「じゃんけん大会」
そこでは残念ながら男子は完敗。
女子は、何とか陽子だけが地元のゆるキャラの可愛いぬいぐるみをゲット。
「きゃ~かっわいい~!ほらほらこれ…。いいでしょ~!」
と、5人の中にステージから戻ってきて、
自然に智志の隣に、そして智志に、
「ほら!」
と、にこにこして。
「ん~良いね、陽子みたい。」




