私、橘楓。 vol.038. 「皆さん、お願いしようかしら。」
「うわっ、う~まそう!」
と、慎二。
「お好きな席でどうぞ~!」
と、千。
3人が向かい合わせのようにセッティングしてある。
結局、男女共に真ん中から別れたように…。
そこに女将の朋江。
「ようこそ、陽子にみなさん、いらっしゃいませ。」
と、深々と挨拶をして。
「今回はごめんなさいねぇ~、招待するなんて格好の良い事、言っちゃって~!」
「んん…。」
と、半ば食べているものを吹き出しそうな陽子。
「どうしたの陽子…???」
と、可笑しそうな楓。
「ん…、ごめん。」
「おばさん、大丈夫、私達…、旅館の仕事は分かんないけど、教えてもらって頑張るから。」
と、朱実。
「ありがとう~。そう言ってもらえると、おばさん、助かるわ~!」
「それに男子は3人共部活でスポーツやってるから力はあるわよ~!」
そんな朱実の言葉に、
「おっしゃ。」
と、慎二。
「うん。」
「よろしく。」
と、智志に大輔。
「あらあら、頼もしい~ふふ…。その代わり、料理は奮発しちゃうからね~!」
その朋江の言葉に両手をテーブルに一礼をする慎二。
「さ~て。じゃ…陽子ちゃん、皆さん、お願いしようかしら。」
と、食後、ゆっくりと休んだ後で千。
それぞれ自己紹介をした後に、男女に分かれて持ち場に移動。
それぞれの旅館の仕事が始まる。
「へぇ~みんな~テキパキしてるのね~!こりゃ、将来が楽しみだわ」
と、千。
「そんな~!照れちゃいますよ~千さん。」
と、朱実。
「いやいや…本当、凄いわよ。若いって、いいもんだわね~!」
男子も男子なりに、
「こっちも中々のもんですよ、千さん。」
と、客室担当の岡。
「仕事…早い早い。さっすがは若いわね。しかも…覚えも良いし。」




