私、橘楓。 vol.035. 教室内がドドッと爆笑。
「はい、楓―――――ッ!」
小刻みのドリブルで、こちらもフェイクに、素早い速攻でコート下からシュート。
「はい、次―ッ、朱実――ッ!」
楓とは少し動きは緩いが、何とか、シュート。
「まだまだ~~!行くよ~~」
と、女子バスケ主将の清水悠紀子。
「はい!!!!」
と、女子バスケ部員全員。
片や隣のコートでは、今や大輔の動きに負けじと、
レギュラー陣も必死になっている男子バスケ。
「おらおら2年にやられるな~!」
と、沖田の声。
「おぅっす。」
「つまりだ、マヤ文明の衰退説には、これら…様々な原因が…。ん…、原田~!」
と、慎二の方を指差して、手で叩くゼスチャーをする陣内。
隣の席の原田が、机の上で頬杖をして眠っている慎二の手を払い、
慎二の顔が机の上にガッツン。
「痛てっ、え~~???」
その瞬間、教室内がドドッと爆笑。
「あっ…、あ~!」
と、慎二。
「どうでもいいがな…慎二~おま…、その…ヨダレは…何とかしろ…。かっこわる~!」
その陣内の声に、教室内がまた爆笑…、そして、
「あ~~ぁ。」
の声。
「…な、な…、なんでだよ???」
と、慎二。
「…ったく…慎二のやつ…。」
と、小さく声にする朱実…。
その声と朱実の顔を見て…、
「ん…???」
と、楓…。
そして放課後、部活が終わった楓と朱実。
演劇部も終わった陽子と鉢合わせ。3人一緒に…、
「んじゃ…か~えろっと。」
そう言いながら外に出た途端に、いきなり凄い拍手。
「何々…今の拍手???」
と、慌てて拍手が聞こえる別棟の体育館に行ってみると、数人の人だかり。
「すご~いすご~い智志君~!」
と、女子生徒の声。
「えっえっ…???智志が何…???」
と、楓も朱実も陽子も…。




