私、橘楓。 vol.032. 「実は…。」と、陽子。
翌日のお昼休みに、
「ねぇ~慎二~。」
と、弁当を食べ終わった慎二を見て陽子。慎二を手招きして。
慎二、
「あ~。」
その慎二の声に、こちらも反応して、朱実と楓。
そして朱実の方に顔を向ける智志。
そんな智志にも口パクをして手招きする陽子。
そんな口パクに、自分自身に指差して、席を立つ智志。
「どしたの…???」
と、陽子の傍まで近づいて慎二。そして、
「なに、なになになに。どしたの???」
と、言いながら朱実の机に両手を付く智志。
「あっ、じ…じゃあ…俺…、ちょっと…邪魔…だね。」
と、椅子から立ち上がろうとした瞬間、
「あっおっ~、橘樹君も…そのまま、そのまま~!」
大輔の後ろから口の端に右手を当てて、静かに声を掛ける朱実。
「えっ…俺も…???」
と、全く予期しない事に、
「何か…???」
3人の方に体を半分向ける大輔。
「実は…。」
と、陽子。
「ちょいとあんたたちに…、頼みごと…あんだよね。」
「へっ…何だよ一体???」
と、慎二。
「…と、言うより…、お願~い!」
と、いきなり両手を合わせて…。
「おいおい、そこまでするか…陽子~!」
と、朱実。
「だって~。」
陽子…、申し訳なさそうに…。
「実はね…。」
と、その間に入って楓。
「3人共…8月の2、3、4の三日間…、予定…空いてる…???」
「はっ…???」
と、慎二。
「俺は…まだ…全然…予定立ててないけど…。」
と、智志。
「ふん、俺も…今のところは…。」
大輔。
「ちょっと待てよ、俺は…って、えっと~???」
と、慎二。
「はい、これで決まり、3人共、何も予定なしね。」
と、朱実。
「って~おい、俺…!」




