私、橘楓。 vol.028. 「私たち3人だけ~!」
楓のその、不可思議な声に弓枝、
思わず鼻の下に指を当て「クスッ」と…。
そして流しに振り向きながら肩で笑いながら…。
「何々…、母さん、どういう意味よ、その…頑張ってらっしゃいって…???」
「…ん~、何も言ってないよ、母さん、うん。美味しい料理…しっかりと二泊三日…堪能できる、逆に母さんの方が行きたいくらいだよ。良いねぇ~若い子って…。」
「…んもう…、何がどうなってる…。…んまあ…いっか…。ウヒヒヒヒ…。旅館、旅館。」
「え―――――っ、うそうそまじで旅館ってか…???しかも…これが…ただときたもんだ。」
と、電話の向こうの陽子に朱実。
「完~璧。」
「じゃあ~朱実もOKね。楓はもうOK取ってるから…。電話の最中にお母さんから了解もらったみたい。…おばちゃんの話では、5、6人OKよって、言ってるから…、この夏は…、楽しくなるわよ~ウヒヒヒ…。」
「了~解。いいじゃん、いいじゃん。旅館の料理…う~ん、考えただけでも…嬉しすぎ~キャ~~!」
「じゃね~8月2、3、4、よっろしっくね~!」
「オッケ~分かった。……と、あれ…???陽子~???」
「ん~…???」
「今…確か…陽子…、5、6人OK…って、言わなかった~???」
「うん…、そう言ったけど…。」
「もしかして…、私たち3人以外に…、誰か他にもいるの…???」
「ううん…いないよ、私たち3人だけ~!」
「…で、その…私たち3人だけで、良いのかな…???」
「はぁ~~???」
「…いや…、今ふと、思っちゃった。はは…。」
「…そ…う…言われると…。もしかして…、もっと連れてきなさい…って、こと…???なの…かしら…???」




