私、橘楓。 vol.027. ご招待。
「なになに、マジで…???」
と、楓。陽子からの電話にニコニコ顔で…。
「そうそう、私のおばちゃん、群馬でしょ。旅館経営してて、今年の夏…遊びに来ないかって…。招待よ、招待。」
と、陽子。
「ぜ、絶対に行く。いや…行きたい。ちょっ、ちょっと待ってね。」
スマホで陽子と電話をしながら、いきなり部屋を飛び出して、
バタバタバタバタと階段を降りて、コチラもキッチンにいる母親の弓枝に。
「何々今の音???楓~。んもう…バタバタバタバタと~騒々しい。もっと静かに…。」
「ねぇねぇ母さん、母さん。」
「楓っ!!!」
「は~い、ごめんなさ~い。で、で…、あのね。……。」
「へぇ~陽子ちゃんのおばさんのトコ~!そう言えば…群馬って言ってたわよね~。うん、旅館してるって…。うん、いいんじゃない。みんなと一緒なら…。」
と、一発でOK。
「やった~~イェ~イ、サンキュ母さん。愛してる。OKだって陽子。……うん。じゃ、朱実にも言っといて。お願い。うっひょ~!」
「何…、陽子ちゃんのおばさんのトコ、夏に呼んでくれてるんだ???」
と、弓枝。
「うん。二泊三日で、夏祭りにいらっしゃいだって。しかも…ご招待。ニシシシ。」
「ふ~ん、そっか…。良かったじゃない。こっちにいるよりは…涼しいとこだし、良いかも…。」
「でしょ、でしょ。何と言っても…旅館…料理が…う~ん…素敵。それに…お風呂も…ヒッヒッヒ…。」
「な~に浮かれてんのよ、ったく~色気のない。」
「だって、滅多にない旅館泊まりよ~。そりゃ…少し位…浮かれるよ~!」
「まぁ…ね…。良い経験かも…。頑張ってらっしゃい。」
「……。はっ???」




