私、橘楓。 vol.026. 暑中見舞い葉書。
その陽子の一言に…、楓も朱実も、
「あっ…。」
と、声を発した後、お互いの顔を見合せながら、変顔をして…、朱実。
「まっ、いっか。はは…。」
「はは…だ~ね~はは…。」
と、楓。
「な~訳、ないでしょ。いるのいないの、どっちなの???」
腕組みして、肩で風切る姿勢の陽子。
そんな陽子を、
「まぁまぁまぁまぁ、抑えて抑えて、はい。帰ろうねぇ~ははは。」
と、朱実と楓、2人で陽子の両肩を押しながら…。
「ご~まかしちゃって。」
と、陽子。
学校から帰って、着替えてリビングでテレビでも見ようとした陽子が、
テーブルの上の葉書を見て、
「あっ、おばちゃんだ~!へぇ~暑中見舞いか~綺麗な葉書~!母さ~ん、朋江おばちゃんから暑中見舞い葉書~!」
と、リビングの隣のキッチンで夕食の準備をしている母親の朋子に話し掛ける陽子。
「う~ん、そうみたいだね~。」
「なになに…、今年は夏祭り…盛大のようです。陽子ちゃん、友達連れて…いらっしゃい。え~~うっそ~!な…つ…まつり…。母~さ~ん!」
「う~ん、おばちゃん、今年の夏は友達も連れてどうですか~って…。御招待だって…。5、6人くらいでも良いわよ~って!」
「うそ。うそ、うそうそうそ~!きゃっほう~やった~!ホントに行っても良いんだ、しかも…ご招待って、タダだし…。」
「ふん、良いんじゃない、おばちゃんのとこ…、群馬だし…、避暑地だからね~!何もないこっちよりは…。ほら…、楓ちゃんに、朱実ちゃんも誘って…。」
「や~り~!2泊3日の旅館三昧だ~ひゃっほう~!早速電話しなきゃ。」




