私、橘楓。 vol.025. 「ようやっと追い付いた~!」
「ふふ…期待してるわよ~橘樹…あらため…福士く~ん。」
腕組みしていた両腕を解いて右手でバイバイみたいに、
手を振って陣内の元に戻る真唯子。
「えっ…、フクシ…って、誰だ…???」
「いや~参ったね~橘樹くん…、あれほどとは…。」
と、朱実。学校帰りの途中で…。
「うん、結構やる。」
と、一緒の楓。
「いや…、結構どころの話じゃないでしょ。橘樹くん、あれで2年だもん。しっかりと…レギュラーしてたんじゃないのぉ~!」
「どうだかね~!陵北って言ったら、バスケの名門だもん。ああいうバスケ部員って、ゴロゴロいるんじゃ…。」
「あらら…結構コチラは…厳しい事~!」
「ひゃ~~ようやっと追い付いた~!あ~しんどい。」
と、後ろから楓と朱実の真ん中に入ってきた陽子。
「早いね、もう終わったんだ部活???」
と、陽子。
「うん…、まぁね…。…あっ、そうそう陽子、凄かったよ~今日。」
と、朱実。
「えっ、何々…どうしたの…???」
「うちの橘樹くん…。」
「うんうん。」
なんだったんだろう…、あの時の涙…。
思わず小鼻がツーンとしてきて…、目が熱くなってた…。
と、歩きながら何処か上の空の楓。
「え~~!!!じゃ…、橘樹くん、うちのバスケのスタメン相手に…???うわっ…。」
と、陽子。
「もしかすると~彼…いきなり男子バスケのレギュラー、取るんじゃない~!」
「いきなりダンクシュートに…、な…なんて言ったっけ…ポイント…???」
「スリーポイント~!」
「そうそう、それそれ。第一さ…、ウチのバスケ部で…、ダンクシュート…出来る人って…いるの…???」




