私、橘楓。 vol.018. 「いらっしゃい!!!橘樹君。」
「…ん…???キャハ、何…照れてんのよ楓…、その顔…。ははは…。」
と、朱実。
「え…、いや…、何も…。…んもう~な~によ~!」
と、朱実の左腕を叩きながら…。そしてチラチラと大輔と陽子を見ながら…。
「橘樹君も、バスケ好きは楓と同じ境遇だって言ってたの。」
と、陽子。
「えっ???なに…どう言う事???」
「つまり~!」
と、朱実。
「橘樹君…、神奈川の、陵北高校出身なんだって。」
「りょう…ほ…くって…、ひょっとして…あの…、バスケ、全国優勝校の…???」
と、楓。
「そう、その陵北。そこで、バスケ部だったみたいよ~!子供の頃からバスケが好きだったんだって。だか~ら~、楓と同じだねって…、言ってたの。」
「そ…、そう…。そう…なんだ…。陵北の…バスケ部…。…で…子供の頃から…。で…、私と…おんなじ…。ふ~ん。」
「…で、ここでも、やっぱり…当然…そう…なんのかな~…なんて。」
と、横目で大輔を見ながらのボソッと朱実。
「…ま、まぁ…、どっちみち…、バスケ以外…あまりやった事…ないから…。多分…。」
「よ~し、では、この朱実様が…一肌脱ごうじゃないの!」
と、いきなり背筋を伸ばして、腕組みをして朱実。
「えっ???」
と、楓。
「何を…朱…実…???」
「いらっしゃい!!!橘樹君。」
と、いきなり右手で大輔の左手を引っ張り、
そして左手で椅子に座っている楓の右手を引っ張り、
「あんたも一緒に、楓。」
「はぁ~???」
「何がどう…???どこに…???」
と、楓を見ながら、朱実から引っ張られる大輔。
「どこ行くのよ朱実~???」
と、額に手を当てる楓…。
「また始まったか朱実…。はは…。」
と、後ろから陽子。




