私、橘楓。 vol.015. 「そっか…同じクラス…。」
「教室の前からだと分からなかったけど、先生のあの、一言と皆のざわめきで、僕も”えっ?”て…驚いたよ。同じ苗字の子…???って…。」
楓を見ながら笑顔で、そして頭の後ろを掻きながら…。
「それを言うなら、私だって同じ…、って言うか…クラスの全員…、そう思ったかも…。」
と、ニッコリと笑っての楓…。
「そうだね…、確かにその通りだ。はは…。」
「あの~~。」
ちょっとかしこまった感じで、照れながら、
そして、両腕を前に両手を合わせながら…。
「もっと丁寧にお詫びしなきゃ…って…思ってたんだけど…。もう…気付いたら…見えなくなってて…。」
「あ~~あれね。ははは、全~然大丈夫…。まったく、気にする事ないからね。」
両手をひらひらさせながら、そう言う大輔。
「そうは言っても、そっちが気にしなくっても…こっちは…。」
「…あ、あ…、そっか…。そう…いう…事に…、なっちゃう…よね。うん。」
「昨日は…本当に…ごめんなさい。…浴衣まで…汚しちゃって…。」
と、楓。
「…うん。ありがと。気にしてくれて。嬉しいよ。うん。」
と、大輔も少し照れながら…。
「良かったじゃん、彼に謝れて…。」
と、窓際に凭れていた陽子。
楓の両肩に両腕を付いて、
「私、山下陽子。部活は演劇部。」
「と…、そして私は、叶野朱実。部活は楓と同じバスケ。」
「そ~し~て~俺~!梶原慎二~ってんだ。サッカー部だ。…で、こいつが…小室智志、バレー部だ。」
と、廊下側の智志の机に手を付きながらの慎二。
声の方に振り向きながら大輔、
「あっ、あ…、そっか…同じクラス…だったんだ、君たち…。」




