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或る騎士の物語  作者: アリス
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城塞にて

夕食が終わると、皆で城塞に向かった。門番ニ人に入れてもらい、魔術師の街を通る。

「ちょっと寄っていい?」とラーノットが言った。

寄ったのは、街の本屋。

「リース、いる?」

ラーノットが声をかける。

ガタガタと音がして、中から人が現れた。

栗毛の灰色の眼。眼鏡をかけ、長いドレスを着ている。

「どうしたの?ラーノット」

リースが尋ねる。

「ちょっとお願いがあって。街の人達に魔法を使って欲しいの」とラーノット。「連絡をしたら、星を動かしてくれない?」

「いいけど、上手くいくかな」リースが不安がる。

「大丈夫です。僕がいます」とアルト。「僕が貴方達に連絡します」

「アルトさんがいるなら」とリースが頬を赤く染めた。「今から街の人達に声をかけてきます」

そう言ってリースは本屋を出て行った。

その後、ラーノット達は、時空列車へと進んだ。列車は、拾人が、限度のため、始めは、ラーノット、アルト、ルミナリー、スペース、蓮華、菫、奈緒、洋、百合子、ルベルが乗る。アルヴァと山吹と鈴桐はその後だ。

「任せたよ、ラーノット」

とアルヴァが言った。

「任せて」

ラーノットが時空列車に乗り込んだ。

時空列車に乗ると、眠気には勝てずに眠り込んでしまった。起きた時には、城塞に到着していた。城塞に着くと、キッチンを通り抜け、王様に会いに行く。会いに行くと、イリス一人だった。

「キルティは?」とルミナリーが尋ねる。

「さっき、占い師アステールから、連絡があって、星にブラックホールが近づいているって」とイリス。「王宮の魔術師達に招集をかけに行きました。僕は占い師の言う通り、魔獣の王の連絡待ちです」

「そうか」

ラーノットは、ポケットから、赤い宝石を取り出した。

「貴方に預けるわ。ウィルディスの海戦を勝たせた大事な宝石です。連絡があったら、頼みます」

「分かりました」

イリスは、ラーノットから、宝石を受け取った。

その時、アルヴァと山吹と鈴桐が到着した。

「科学と薔薇に連絡しよう」

アルヴァがそう言って去った時に、キルティが戻ってきた。

「王宮の魔術師達には、全員伝えたわ」

「そう、よかった」

ラーノットがそう言うと、兎がやってきた。

ボンと音がして、男の子の姿になる兎。

「リース様から、伝令です。街の魔術師達の準備が整ったそうです」

「分かったわ」とルミナリー。「リースに伝えて。もう魔術を使ってくれるように」

「はい、分かりました」兎は、時空列車へと戻る。

しばらくして、占い師アステールがやってきた。

「魔獣の王から、連絡があったわ。今がその時だと」

「じゃあ、魔術師の街の村人達が魔術を使えるようにしますね」

呪文を唱えるアルヴァ。

ラーノット達も星を動かす呪文を唱え始めた。

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