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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章─極子水星要塞〜演劇の始まり〜─
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欠片106.『アストラVSプロド』


欠片《ピース》106.『アストラVSプロド』です!





【PM 7:21〜 徘徊の森

 ──サーチVSトボ】



「──ックソ!!動きが速ぇ!!」

「暗いからどっからくるかも音だよりだし……」


(月明かりがなかったら、もっとヤバかったな……)

(それより、この事を師匠に知らせなきゃだ。)



カチッ。


…ジジ…ジ…。


耳に手を当てるサーチは、ボタンを押していた。



{師匠!聞こえるか?}



─────────────────────────



【PM 7:20〜 『クレマト』の一室

 ──アストラVSプロド】



(なぜヤツがココに……)

(ヤツがそうなのか?)



「キサマがダフネスか?」



アストラの問いかけに、プロドは反応する。


…ピクッ。



『オレ様がダフネスダァ!?』

『あんなマヌケ野郎と一緒にすんじゃねぇよ!!』


『オレ様の名はプロド!!テメェを殺す名だ!』

『よく覚えておけ!!ガルルッ!』



(………。)

(どうやら、誘われたらしいな。)


「キサマと遊んでいる時間はない。」

「邪魔をするな。」



"ギロッ"。


プロドを睨《にら》みつけるアストラは、そのまま質問する。



「子供たちを探している。」

「ダフネスはどこだ?」



……ジ…ジジ…。



「──!!」


その時──アストラの耳元で通信が入ってきたことに気付くと、耳元を触りボタンを押していた。



──カチッ。



{師匠!聞こえるか?}


{サーチか}

{どうした?}



『──ハハッ!!』


『オレァ女子供を痛ぶるのが大好きなんだよ!!!』           ・・・・・・

『オマエが探してるガキってのは、花を売ってたガキのことか?』



サーチとの念話中。プロドが放った言葉に、アストラは瞳を大きく開けながら驚いていた。



「───!!!」



…ジ……ジジジ。


{それがさ、丘に着くの結構かかるかも。}

{目の前に師匠が言ってたトンボの変態野郎がいんだよ!}



{オマエの所にも幹部が来ていたか。}


{にも。って、師匠のとこもか!?}


{ああ。おそらく、この様子だと他のエリアにもいるだろうな。}



……ジジ…。


{なんにせよ。コチラは九時までには片付ける。}

{おそらく……遅くても十分、二十分くらいしか遅れさせれないぞ。}


{そっちは任せる。}

{必ず勝て。いいな。}



─────────────────────────



アストラの言葉を聞いて、サーチは目の前のトボと対面しながら覚悟を決めていた。



(……。必ず……。)



{おう!!任せてくれ!!!}



{悪いがもう切るぞ。}



(─?)

{分かった!}



─────────────────────────



アストラは俯くと、プロドが放った言葉に質問をしていた。



「………」    ・・

「なぜ……キサマがソレを知っている?」



『アァ〜?何でって?』

『そりゃあ……ヒヒッ──』



『オレ様が、あの二人のガキを喰ったからだよ!!ハハッー!!』



『あ、でもナァ。全部じゃネェぜ?』

『ほんのちょっとだけだ。』


『残りはダフネスにやったからな。』



『しっかし、ありゃあ〜うまかったぞ〜?』

『特に女の方だ!!男はニクが少なくてよぅ……まぁまぁだったからな。ガルッ。』


『あとはそうだな……ガキ共の悲鳴ダナァ〜〜!ヒャハッ!!』


『女のガキは、イテェイテェって泣き喚いてよぉ。』

『いちいちうるさかったが、泣きながら恐怖するあの顔はたまんなかったゼェ〜〜?ヘハハッ──!!』


『男のガキに、その姿を見せてやった!!』

『必死に泣き叫んで、名前を呼んでいたナァ〜〜……ヒッヒ。』


『身体を喰いちぎる度に、ガキどもの悲鳴が──』



「──黙れ。」

「もういい。それ以上喋るな。」



『……ケッ…。』



「先ほどの言葉は撤回しよう。」



「気が変わった。」

「キサマは、ワタシの手で殺してやる。」



──スチャ。



「『龍屑《リュウセツ》・孔《ポア》』」



バッ──!!


勢いよく走り出したアストラだったが、突然目の前が爆発する。



ガチッ。



"ボカァン"!!



「──!!」


……ザザッ───……!!



灰色の爆煙の中から、横に飛び出すアストラ。



(いきなり爆発した……)



『──ハッ!!流石にヤれネェか!!』



ガチッ!──ガチガチ!!



「──!!」

(またか)



"ボカァン"!!"ボカボカァァン"!!!



アストラは爆発を避けながら、一旦距離を保つ。


(ヤツの手は動いていない)

(ノーモーションで爆発するのか……。)



「ならば……」

(さらに速度を上げる)



"ビュッ"──!!



「『針《スティング》』!!」



ガチッ!


"ボカァァン"!!!



「──ッ、煙幕か」



"ビシュ"─!!



アストラが黒煙の中を突き刺すも、そこには誰もいなかった。

その直後。再び爆発により、煙幕がアストラを覆った。


ガチッ。"ボォン"!!



"ブンッ"──!!──ブワッ!



『速脚蹴《ソッキャクシュウ》ッ!!』


そして、黒煙を横切るように、プロドの回し蹴りがアストラの横腹に直撃する。



"ドッッッ"──!!!



「グッ…!」


ヒュッ───………"ドカァン"!!!



吹き飛ばされたアストラは、白い部屋の壁にぶつかりヒビが入っていた。



『オイオイ〜〜!!こんなもんかよ?』

『アンタ、メリウス様の同星《どうせい》なんだろ?』



『まさか、こんなもんじゃネェよナァ〜!?ガルルッ!!!』



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

新作のキャラデザをXにて公開しました!

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