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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章─極子水星要塞〜演劇の始まり〜─
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欠片107.『ホリー&クロードVSダアト』


欠片《ピース》107.『ホリー&クロードVSダアト』です!




【PM 7:24 アストラVSプロド】



『オイオイ〜〜!!こんなもんかよ?』

『アンタ、メリウス様の同星《どうせい》なんだろ?』


『まさか、こんなもんじゃネェよナァ〜!?ガルルッ!!!』



「……同星か。」

「確かにそんな名もあったな。」


(いつ起こるか分からん爆発が厄介だが……ヤツ自身の攻撃の威力は大したことはない。)



《蹴りがモロに入ったと思ったんだが……ガルッ》

《速脚蹴《ソッキャクシュウ》が効かネェとはな》


《腐ってもメリウス様と同星なのは確からしいな。》



「……」『……』



お互いは、睨《にら》み合いながら間合いをとる。

そして、アストラが動き出そうとした瞬間を狙って、プロドは牙を噛み締めた。



……ジリ…。



ガチッ。


──"ボォォムッ"!!!



(──ッ!またか。)



──シュビッ!


アストラは目の前の爆発を右に避けると、姿勢を低くしながら走り出した。

そして、右手に『孔《ポア》』を持ちながら、素早く近づいていくアストラ。



『クンクンッ…!』

『匂いで軌道もバレてんだよォ!!ガチッ!!』



"ボォォォォンムッ"!!!


先ほどよりも威力の高く、アストラの体全体を覆う大きさくらいの爆発が起こった。



──"バッ"!!


煙幕の中からアストラは上空へと飛び上がり、側転宙返りのように体をねじりながらプロドに近づくと。空中から無数の空弾を放った。



"ビュシュシュシュ"!!



「『凸《コンベックス》・乱反射《スピア》』!!」




『──ッチィ!!』


──バッ!──バッ!─ババッ!!



"ドドドッ──ドドドドッ"!!!



地面には無数に孔《あな》が空き。プロドは四足歩行になると、攻撃を素早くかわしていた。



──シュタッ。


キュ。──シュパッ!!


アストラは空中から着地をし、『孔《ポア》』を素振りする。



「ちょこまかと……よく動く。」

「まるで、ゴキブリみたいだな。」




『……ア!?……テメェ!!いまなんつったよォ!!?』



「ゴキブリ。みたいだと、言ったんだ。」



『ブチブチ…。』と、プロドのこめかみが力《りき》む。



『──ハァハッ!!』


『テメェは、グチャグチャに噛み潰してぶっ殺してヤるよ!!!ガルルルッ!!』




「よく吠える……」


「負けそうになった途端。ゴキブリ並みの速度で、逃げなければいいがな。」



─────────────────────────



【PM 7:34〜 『ストレージ』の一室

 ──フロデューテVSクルダ】



──"ブンッ"!!──"ドガァァン"!!!



『コイツッ!!攻撃が全然当たらない!』



『断鬼凛《タチキリ》』を大振りで振り回すフロデューテだったが、クルダは余裕そうにかわしていた。



『ウフフ。遅いわね。』

『そんな攻撃、いつまで経っても当たらないわよ?』


フロデューテが縦に振りかざした剣撃を、かわした瞬間──フロデューテの後ろに回り込むと、背中に手をつけた。



『音撃波《ショック》!!』



"ビリビリィィィィンンン"!!!



『ヴヴ……ゥウッ……。ガハッ!!』



その瞬間──フロデューテの体中に衝撃が走り、その場に倒れてしまった。



『ゥゥ…ガッ…。』


ド……ドサッ。



『………。』


『呆気《あっけ》ないわねぇ〜。』

『興が冷めちゃったわ。』


『さっさと殺して、他のヤツを横取りしようかしら』



パシッ。


横たわるフロデューテを見下しながら、クルダは腰からムチを構えていた。



─────────────────────────



【PM 7:48〜 『プロセス』の一室

 ──ホリー&クロードVSダアト】



白い部屋の中の奥側には台座のような物置の段があり、そこにダアトは座っていた。



「ホリー様。私の後ろに。」

「このクソ野郎は私が倒します。」



……ドロ…。



クロードとホリーが何もしないダアトを見つめていると、ホリーの背後にて何かが動き出していた。



「え、ええ。」



「オイオイ〜……。まさかとは思うが、にいちゃんが相手なのー?」

「オレはソッチの可愛コちゃんがいんだけど……。」



「チェンジとかオプション付いてないの?」



軽口を叩くダアトは、まだ奥の台座に座っているままだった。



……ドロロ…。


                   ・・・・・

「黙れ。キサマなんかに指一本たりとも、触れさせる

・・・・

わけないだろう。」


         ・・・・

「ふ〜〜〜ん。もう触れてるけど?」



「きゃっ!!」



「──!!!」


ホリーの悲鳴に、クロードが勢いよくホリーの方を振り向くと、2体の人影が視界に捉えていた。


一体はホリーの背後に立ち。もう一体は、ホリーの足元から茶色い人影が地面から這い出てくるのが見えていた。

そして、その茶色い人影は、ホリーの足元を掴んでいた。



「ホリー様!!!」



ガバァ──!!!


背後に立つ人影は、動けないホリーへと襲いかかった。



「聖盾《ホーリーシールド》!!」


"シュゥゥン"!!


ホリーの周りには、鎖状の黄色い十字の輪が体を纏《まと》い、クルクルと回って動いていた。

その光り輝く鎖によって、人影の手が弾かれた。



"バチィン"──!!



「ホリー様!!良かった!」

「申し訳ございません。私がいながらこのような……」



「大丈夫よ!わたくしも一緒に戦うわ!」


「クロード。あなたは彼を狙いなさい!」

「周りのヤツらは、わたくしに任せなさいっ!」



……ドロ…ドロドロ…。ボトッ…。


周囲には何体もの人影が現れており、ホリーとクロードはお互いに背中合わせて、目の前の敵を見つめていた。

その様子を見ながら、ダアトは少し沈黙の後に呟いた。


「………。」



「ヒュ〜。お熱いねぇ〜。」

「キミたちは、失恋はしたことあるかい?」




最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


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