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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章ー極子水星要塞〜演劇の始まり〜ー
93/259

欠片91.『潜入ー7日目』

欠片(ピース)91.『潜入ー7日目』です!



※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明

[]=人物名と年齢、種族

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明

・・=強調

" "=強調、効果音など

ー1本=漫画の場面転換、幕間、過去回想など

ー2本=漫画で例えた時の流れ


【地下四層[加工場エリア] アストラサイド】



「昨日見た三層と特に変わりはないな」

(加工場も機巧技師がいるだけか)



(しかし、この溶解された破片(クズ)はどこから来てるんだ?)



「フロデューテの話によると…」

「第三層は[貯槽部屋(ストレージタンクプラント)]、通称『ストレージ』と呼ばれている。溶解された破片(クズ)を貯める貯水槽があると言っていたな。」


(しかし、あくまでも噂だ。)

(潜り込ませたスパイでさえ、秘密の入り口は見つけられなかったらしい。)



(そして、この溶解された破片(クズ)が容器に入れられて運ばれている。)



「流れの大元を辿(たど)れば着けるのか…?」


「……考えたところで分からんな」



(第四層・・・[加工部屋(プロセスプラント)]、通称『プロセス』。溶解した破片(クズ)を加工して、数多くの破片(ウェ)武器(ード)を作製している。)



辺りを見渡しながら通路を歩いていくアストラ。

その膨大な破片(ウェ)武器(ード)の数に驚いていた。



(ここまでの破片ノ武器…)

(いったい何に使うつもりだ…?)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【時は戻り サーチがクロードと極子水星要塞(ミニマルフォートレス)に来た時まで(さかのぼ)る】



「んじゃあさ、その第一層の[分離研究部屋(セパレートリサーチプラント)]ってとこは」

機屑物(ガーベマジル)在屑物(アニマ)の装甲を、分解して研究する部屋ってことか!」



「そうですね。略称(りゃくしょう)は『セパレート』です。」



「続いて、第二層は[火葬部屋(クレマトリウムプラント)]、通称『クレマト』です。」

「ここは、装甲についた不要な肉片や装甲の溶解を行う場所になります。」


「なるほど!」

「それであんなにデッカい扉があるって、フロデューテが説明してたのか〜」

「にしても、四方444mの扉って……どんだけだよ。はは…。」



「あの扉……どうやって開けるんだろうな〜」




カチャリ。


と、メガネをたくしあげるクロード。



「そこは、外周にある秘密の部屋からではないでしょうかね?」


「まぁ……そこへ繋がる入り口を発見できてませんから、なんとも言えませんが。コホンッ。」



(結局分かんないのね…はは。)


「とりあえず、移動する前に…全部のエリアを軽くでも見ときたいな」



「その方がよろしいでしょうね。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【現在 地下四層[加工場エリア] アストラサイド】


(機巧技師にさりげなく聞いてみるか)


と、コンベアの近くで加工している機巧技師に話しかけた。



「忙しいところすまない。少し聞きたい事があるんだがいいだろうか?」



「お〜見ない顔だねぇ〜、新人さん?それとも観光かな?」

「聞きたいことって?」



(……)

「最近入った新人でよく分かってなくてな」

「この加工場の仕組みはどうなってるんだろうか?」



「ああ、ここね〜」

「実はボクたちもみんな、良く分かってないんだ。」



(分かっていない…だと?)



「ただただ、一人ごとに指定された場所に配置されて」

「淡々とコンベアから流れてくる溶解済みの破片(クズ)を、溶鉱炉で再度加工していくだけ。」



「オマケに、ここのトップの顔すら知らないからね。指示をするのは…たしか〜」


「く…クルダさんって女の人だった気がするなぁ〜」




「そうなのか。コンベアの始まりの部分はどうなってるか分かるか?」



「いやぁ〜ボクはここの担当だから分かんないかなぁ〜」

「力になれずにごめんよ。まあ、いろいろ大変だろうけど、頑張ってね!」



「そうか。こちらこそありがとう。」

「助かったよ。」



(クルダ……という人物)

(帰ったらみんなに共有しておくか)



(あとはコンベアの始まりを見ておきたい所だな。)




そうして、引き続き通路を歩いて行った。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



[今回の一言♩]

アサリのバター醤油焼き美味しい!

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