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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章─極子水星要塞〜演劇の始まり〜─
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欠片103.『潜入─9日目』


欠片《ピース》103.『潜入─9日目』です!




【アストラの潜入から9日目】

【繁華街エリア サーチサイド】



サーチは、昨日訪れていた武器屋に来ていた。


『よう〜。にいちゃん〜!昨日も来ていたが。ここいらではみねぇ顔だなぁ!』

『昨日の嬢ちゃんはいねぇのかい?』


と、ドワーフのおっちゃんがサーチに話しかけてきた。



「ヘヘヘッ、今日は一人だ!それにオレは最近ここに来た見習い商人なんだ!」

「今は、この街で大商人になるための勉強中なんだ!」


『ほぉ〜ぅ。そいつぁ感心だな!これから先、大変だろうが。まぁ頑張ってくれや!』


「おうー!ありがとな!」



「それでさ、ちょっと聞きたいことあるんだけど」


『おう、どうしたー?』



「ここから"無丘陵連坦《コンテヒルズ》"の丘って、どのくらい距離があるか知ってる?」


『無丘陵連坦《コンテヒルズ》かぁ〜。そうだなぁ…。ザッと五キロ程度か?だいたいそんなもんだったハズだな』

『にいちゃん、そこへ行くのか?あそこはなーんにもねぇぞ?』


「あっははは〜……。ちょっと用があってね!」

「教えてくれてサンキューな!おっちゃん!」


『何しにいくかは知らねぇが、あそこは機屑物《ガーベマジル》さえ棲みつかねぇ場所だ。それくらい食いもんになるもんがねぇのよ!』


『まあ。食料とかは、しっかり準備していくんだな!』



「そうなのか!分かった!」

「ありがとう、おっちゃん!」


『おうー!いいってことよ!』



「またな──!」


サーチは武器屋の店主に手を振りながら、その場を立ち去った。



(さて……。昼からは始めないとな)


「それまでに。もうちょっと情報集めとかないと!」



「じゃないと……」

「絶対あとで、師匠にドヤされる…。」



─────────────────────────



【繁華街エリア 旅人旅館《イン・トラベル》の一室】

【アストラ・フロデューテサイド】



アストラとフロデューテは、旅館の一室にて話をしていた。



「クチュン。」


『あら、風邪でも引いた?』



「フフッ、まさか」

「誰か……ワタシの噂でもしてるんだろう」



『それもそうね。ふふっ』


「順調か?」


『ええ。でももう少しかかりそう』


「どのくらいかかる?」



『うーん…』



『三日!!』

『あと三日ちょうだい!それまでには必ず完成させるわ。』


「分かった」

「素材はまだ足りそうか?」


アストラは、部屋を後にしそうになりながら質問する。



『ええ、おかげさまでね!』



「そうか」

「なら、ワタシは別件で出てくる。あとは頼んだぞ」


『りょーかいー!気をつけてねー!』



「ああ。数日後にまた来るよ」


そうして、アストラは部屋から出て行った。



『さーてっ!!ゼッタイに間に合わせるわよ!!』

『残りはあと二つ!!』



─────────────────────────



【繁華街エリア 旅人旅館《イン・トラベル》の一室】

【ホリー・クロードサイド】



コンコンッ──。


「ただいま戻りました。ホリー様。」


ガチャリッ。



「クロード!!おかえりなさい!今回もご苦労だったわね!」


「ありがとうございます。」


クロードが部屋の中に入ると、ホリーはベッドに『ぽすんっ』と座り、クロードは上着を脱いだ後。椅子に座った。



「それで、どうだったの?」


「問題なく三人とも転移できました。」

「どうやら人数制限は大丈夫そうですね。その代わり、魔力の消費量がかなり……。」



「そう。あまり無理してはダメよ。」


「……。」

「分かっています。ホリー様をお守りするのが私の役目ですから。」


心配な顔をするホリーを見ながら、クロードは『ニコッ』と優しく微笑んだ。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

睡眠が足りていないのか、最近寝つきも悪いし、思ったより早めに起きるから目のクマが凄い。


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