表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/258

欠片7.『冒険の始まり』

欠片(ピース)7.『冒険の始まり』です!


※本作の「」と間にある───の種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

【】=漫画で例えると『四角い囲みのナレーション語り』や『用語説明』

・・=強調

" "=強調、効果音など

─1本=漫画で例えると『場面転換』や『幕間』

➖─➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

─2本=漫画で例えると『時の流れ』



巨木(きょぼく)(みずうみ)



アストラの弟子となったサーチと、アストラはさっそく行動を開始した。



「では、行こう」


「うん!」



「ん……おん?」


「……って!」

「どこに行くんだよ!!」



「故郷もねぇし、王国ももうないんだろ?」



「そうだな」


「今から向かう目的地は、大要塞…極子水星要塞(ミニマルフォートレス )だ」



「ふぅおおおお〜!!大要塞に行くのか!!」



テンションが上がるサーチだったが……



「だが、そこに向かう前に寄り道をしたい」



「えぇ〜……」


アストラの言葉にサーチは肩を落とす。


「何で寄り道するんだ?」



「ワタシが持っている物資が、あとわずかしかないんだ」

「この(あた)りで補給できないとすると…」


(さえぎ)るようにサーチは喋り出す。



「オレさ!他の要塞には行ったことないから、なにも知らないんだよね……。」


「アストラはこの世界のこと詳しいのか!」



目をキラキラさせながらサーチは、アストラに質問した。


「キミよりは詳しい」



「……」



「とりあえず、ここから南東にある一番近い要塞に行こう」

「実際にその目で確かめればいい」



「……」


「よーし!確かにそうだな!分かった!」

「んじゃ!行こうぜ!!」



そうしてサーチの冒険は始まった。



─────────────────────────

─────────────────────────



南東に進み始めて3kmが過ぎた頃。


ひたすら森の中を進む二人の前に、猿に似た人型(ヒトガタ)機屑物(ガーベマジル)が1匹現れた。



猿人似屑(エープ)か」

「強くもない機屑物だ」



「ちょうどいい、さっそく実践だな」



「……ゴクッ。」

「あ、ああ」



額に汗をかき、サーチは『破片ノ銃剣(ベネシオッド)』を背中から持ち出して構えた。



➖ ───────────────────────



【時は(さかのぼ)り歩き始めた頃へと戻る】



「キミの持っている、この破片ノ武器(ウェード)はなんだ?」


「あまり見ない形をしているな」



「ああ、これか?」

「これはオレが造った銃剣(じゅうけん)で『破片ノ銃剣(ベネシオッド)』って名前なんだ!」


「よく出来てるだろ!」



「フム……銃剣とは聞いたことがないな」

「銃に剣をつけて意味があるのか?」



「そりゃあ……銃だけだと近接で戦えないじゃん?」


「近接攻撃なしだとキツイときもあるし…」



「かといって、今のオレの体じゃあ…そんなに多くの武器は持てないし」

「切り替えて戦うなんてこともできなかったんだ」



「だからこの銃剣を開発した!」


「たとえ銃を外しても、刃がついてあれば近距離でも戦える!!」




「なるほど。」

「対応力が上がるというわけか」



「確かに()にかなってはいるな」



「ヘヘへッ〜!そうだろ〜?」



嬉しそうに照れているサーチに、アストラはこう告げた。


「なら、キミの修行もかねて実践をしようか」



「実践……ゴクッ…。」


草獣型(そうじゅうがた)機屑物(ガーベマジル)なら、よく狩りをしてたんだけど」


「他のヤツとは戦ったことないんだ…」



「そうか」



「なら、まずは基本的な構えや動きが出来ているか確認する」

「構えろ」



「おっす!」



────────────────────────➖



目の前にいる猿人似屑(エープ)は、木の上からこちらを"ニヤニヤ"しながら眺めている。



(少年をただのエサとしか見ていないのだろう)



「ワタシが教えた通りに戦え」



「ああ、分かってる!」



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


今回で序章は終わりになります!

徐々に物語の核心へと迫っていきますので、応援よろしくお願いします!

↓の☆☆☆☆☆に評価待ってます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ