欠片72.『4人の冒険者ーエピローグ』
欠片72.『4人の冒険者ーエピローグ』
※本作の「」と間にあるーーーの種類について説明
[]=人物名と年齢、種族
「」=人物の話しているセリフ
『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称
()=人物の心のセリフ
《》=人外、多種族などの心のセリフ
【】=漫画で例えると四角い囲みのナレーション語り、用語説明
・・=強調
" "=強調
ー1本=幕間、過去
ー2本=時の流れ
『骸鎧屑蠍』を倒したサーチと冒険者4人は、戦闘前に話していた続きを話そうとしていた。
「ほんとうに助かったよ!ありがとう、サーチくん!」
「いや、いいって!いいってー!」
「オレも路銀集めの最中だったし!」
「……」
「なら、この魔物の素材を持っていくかい?」
「え!いいのかー!」
「ああ、構わないよ!といっても…ほとんどキミのおかげだからね!…あははっ。」
「何いってんだよ?ヒイロたちの助けがなかったら無理だったぞ?」
「……」
ヒイロが辺りを見渡すと、仲間たちが笑顔で頷く。
「…そうだね。ボクらで倒したんだ…」
「みんな!ありがとうッ!!」
と、ヒイロは笑顔でお礼を告げた。
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サーチたちは、祈祷要塞に向けて歩いていた。
そして、ヒイロたちがここにいた経緯を聞いていた。
「なんで4人は、こんなところにいたんだ?」
「えっとね、ボクたちは『彷宵徨要塞』って場所から来たんだ」
(ん?そこって確か……フロデューテの故郷だよな)
「『彷宵徨要塞』か!」
「オレも仲間と一緒に立ち寄る予定だから楽しみだな!」
「なにしに行ってたの?」
「それは…」
「"聖なる魔を滅する剣"」
「『聖剣』」
「その聖剣を作れるって人物の噂を聞いて、『彷宵徨要塞』に訪れてみたんだけど……」
「けど?」
「タイミング悪く…留守だったんだよね〜。あははっ〜」
「会えなかったのか、それは残念だったな〜」
「すぐに帰ってこなかったの?」
「どうやら長旅をするって……彼女は南東に向かっていったらしくて」
「住民の人に聞いて、ここまで歩いて来てたんだけど」
続きを話そうとしていたヒイロだが、横からニザリーが会話に入ってきた。
『ヒイロは方向音痴だからにゃ!!』
『いっ〜つも!迷子になるにゃー!!』
「あっはは…は…、ほんとにごめん。」
反論出来ずに、ヒイロは両手を合わせて謝っていた。
「祈祷要塞に着いたら、ヒイロたちはどうするんだ?」
「んー…まだ考えてないな〜」
「みんなはどうしたい?」
後ろを振り返ると3人は答える。
「アタシはお風呂に入りた〜い」
『ウチは!ウチはねー!いっ〜ぱい美味しいもの食べたいにゃぁー!!』
『とりあえず、蜂蜜酒が飲みたいですねぇ。』
「……」
「らしいよ?」
その反応を見て、ヒイロとサーチは笑っていた。
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「あのさ!提案があるんだ!」
「ん?なんだい?」
「その…『聖剣』?ってやつの、代わりにはならないかもしれないけど」
「ヒイロとニザリーの破片ノ武器をオレが造ってもいいか?」
「!!」
「いいのかい!?…ボクとしてはありがたいけど」
「サーチくんはそれでいいの?」
「オレも予定があるから、全員分は難しいかな…」
「でもあの感じだと、近距離の二人は必要そうだからな〜」
「それに、オレは鍛治士見習いだからさ」
「たまにやってないと腕が鈍っちゃいそうだし!」
「やれるだけやってみるよ!」
【そうして冒険者一行は】
「ありがとう!!お礼はするよ!」
【この新たな"出会い"に感謝するのであった】
「ほんとか!なら…素材費は通貨でもいいか?」
「もちろん!」
【それはまた、サーチも"同じ"】
【知ることになるのは、まだ先の話である。】
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[今回の一言♩]
ちょっと幕間感覚のやつが長くなりました…!!
ここからまた本編の流れに戻ります!




