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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章─極子水星要塞〜演劇の始まり〜─
72/331

欠片72.『4人の冒険者─エピローグ』


欠片《ピース》72.『4人の冒険者─エピローグ』です!





『骸鎧屑蠍《スカルピオ》』を倒したサーチと冒険者の4人は、戦闘前にしていた会話の続きを話そうとしていた。


「ほんとうに助かったよ!」

「ありがとう!サーチくん!」


「いや、いいって!いいってー!」

「オレも路銀《シリカ》集めの最中だったし!」



「なら、この魔物の素材を持っていくかい?」



「え?いいのかー!」


「ああ、構わないよ!といっても…。ほとんどキミのおかげだからね!……あははは。」


「何いってんだよ?ヒイロたちの助けがなかったら無理だったぞ?」



「……。」


ヒイロが辺りを見渡すと、仲間たちが笑顔で頷いていた。



「……うん。そうだね。ボクらで倒したんだ……。」



「みんな!ありがとうっ!!」


礼を告げるヒイロは笑顔で、その顔を見るみんなも笑顔になっていた。



─────────────────────────

─────────────────────────



サーチ達は、祈祷要塞《プレイヤーフォートレス》に向けて森の中を歩いていた。

その道中。サーチは、ヒイロたちがここにいた経緯を聞いていた。



「なんで四人は、こんなところにいたんだ?」


「えっとね。ボク達は、彷宵徨要塞《イブニングフォートレス》って場所から来たんだけど──」



(ん?そこって確か……。フロデューテの故郷だったよな)


「彷宵徨要塞《イブニングフォートレス》かー!」

「オレも仲間と一緒に立ち寄る予定だから、楽しみだな〜!」


「なにしに行ってたの?」



「実は……」


「"聖なる魔を滅《めっ》する剣《ツルギ》"。」



「──『聖剣《せいけん》』」



「その聖剣を作れるって人物の噂《うわさ》を聞いてね。どうやら彷宵徨要塞《イブニングフォートレス》居るって聞いて、訪れてみたんだけど──」



「けど?」



「タイミング悪く、留守だったんだよね〜。あははっ〜」


「会えなかったのか〜。それは残念だったな〜!」

「その人は、すぐに帰ってこなかったのか?」



「うん。」

「どうやら長旅をするって……彼女は、南東に向かっていったらしくて」

「住民の人に聞いて、ここまで来たんだけど──」


続きを話そうとしていたヒイロだったが、横からニザリーが会話に入ってきた。



『ヒイロは方向音痴《ほうこうおんち》だからにゃ!!』

『いっ〜つも!迷子になるにゃー!!』



「あっはは…は…、みんな。ほんとにごめん!」


反論出来ずに、ヒイロは両手を合わせて謝っていた。




「じゃあさ!」

「祈祷要塞《プレイヤーフォートレス》に着いたら、ヒイロたちはどうするんだ?」



「んー……。まだ考えてないな〜。」

「みんなはどうしたい?」



ヒイロとサーチが後ろを振り返ると、3人は各々答えた。


「アタシはお風呂に入りた〜い。」

『ウチは!ウチはねー!いっ〜ぱい美味しいもの食べたいにゃぁ〜〜!!』

『とりあえず。蜂蜜酒《ミード》が飲める場所があるといいのですが。』



「………。らしいよ?」


その反応を見て、ヒイロとサーチは笑っていた。



─────────────────────────



要塞が近くに見え始めた頃。

サーチは、ヒイロに声をかけた。



「あのさ!ちょっと提案があるんだ!」



「ん?なんだい?」


「その、『聖剣《せいけん》』?ってやつの代わりにはならないかもしれないけど。」

「それを作ってもらうまでの間──オレが、ヒイロとニザリーの破片ノ武器(ウェード)を造ってもいいか?」



「──!!」


「えっ?いいのかい!?」

「……ボクとしてはありがたいけど。」


「サーチくんはいいのかい?」



「あ〜まぁ、オレも。予定があるからさ!全員分は難しいけど……。」

「それでも。あの感じだと──近距離の二人は必要そうだったからな〜。」


「た、確かに。最近はボク達も斬れない敵が多くなってきた気がするけど……。」



「それに、オレは機巧技師見習いだからさ!」

「たまにやってないと、腕が鈍《にぶ》っちゃいそうなんだよ!へへへッ!」



「それだけ言ってくれるなら……」

「うん。分かった。お願いするよ!」



「おう!」

「やれるだけやってみるよ!」




【そうして

 4人の冒険者一行は】




「ありがとう!!お礼はするよ!」




【この新たな"出会い"に感謝するのであった。】




「ほんとか!なら、素材費は通貨《シリカ》でもいいか?」


「もちろん!」

「これまでに貯めてる分があるからね!」



【そして

 それはまたサーチも"同じ"で】


【そのことを知るのは──】




【まだ。先の話である。】




最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


[今回の一言♩]

ちょっと幕間感覚のやつが長くなりました…!!

ここからまた本編の流れに戻ります!


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