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星屑の機巧技師(せいせつのきこうぎし)  作者: リンネ カエル/霖廻 蛙
第一章─極子水星要塞〜演劇の始まり〜─
71/324

欠片80.『潜入─3日目』

欠片《ピース》80.『潜入─3日目』です!


※本作の「」と間にある───の種類について説明

[]=人物名と年齢、種族、テキスト

「」=人物の話しているセリフ

『』=人外、多種族などのセリフ、複数人のセリフ、名称

()=人物の心のセリフ

《》=人外、多種族などの心のセリフ

{}=人物の念話

{{ }}=他種族の念話

〔〕のセリフ=行動に合わせて、過去のセリフを照らし合わせている場面で使用

【】=漫画で例えると『四角い囲みのナレーション語り』や『用語説明』

・・=強調

" "=強調、効果音など

─1本=漫画で例えると『場面転換』や『幕間』

➖─➖1本=過去回想に入る終わる・過去の時間軸

─2本=漫画で例えると『時の流れ』




【アストラサイド】



太陽が真上に登る頃──アストラは路銀《シリカ》を稼ぐ為と、フロデューテに頼まれていた"A級以上の破片《クズ》"が取れる機屑物《ガーベマジル》を探していた。



「そろそろ見つけておきたいところだな。」



森の中を歩いていたアストラは、ふと半魚人《マーフォーク》の[キャッシュ]のことを思い出した。



「ヤツなら何か知ってるかもしれんな」



─────────────────────────



湖の辺《ほと》りまで来たアストラは、少しだけ景色を眺めていた。

すると、再び『ヌゥゥゥン。』と、キャッシュの頭が姿を現した。



『あ"〜〜!!またキデくれたんでしゅか〜!!』

『アスドラしゃ〜ん!!』



「………」


キャッシュの言葉に冷たい目で見つめるアストラ。

その視線を感じ取ったキャッシュは、興奮したように喋り出す。



『ムホホッ……!!良いですなぁ"〜。』

『良い良い。このクールなところも素敵《すでき》だあ"〜♡』



「………」

(何でコイツは、こんなにも気持ち悪いんだ。)


その様子を歪んだ顔で見つめるアストラは、心の中で気持ち悪さを抱くも。口には出さなかった。



「オマエに用があってきた。」


『エべェッ…!!?オラにか〜〜!?』

『もしかすぃて………け…け……ケツコンの返事か?』




「殺すぞ」



『──ヒゥエ"ッ!!ずみませんだ〜。』

『……じて…。どんな用件だ〜?』



「昨日のオマエの情報は正しかった。感謝する」

「それで──」


『あ"あ"ぁ〜もっだいなきお言葉だ〜!!』




「いちいちうるさい!黙れ!」



『オ"ォ"ォ"ォ"ン"!ハィ〜……!ベヘっ…へへ。』



「んん…。それでだ──今回はこの辺《あた》りに住む。強そうな機屑物《ガーベマジル》を知らないか?」



『……んあ"ぁ〜〜。そうだべなぁ"〜』



『──"あ"。思い出すた。』

『ココから、北東に進むど……。デッガい"崖"が見えてくるだべ。』


『そごに、"地屑龍《ぢせつりゅう》"がいると聞いだごとがあるだべ!!』




「アースドラゴンか。」

(それなら……。確かに使えそうだな。)


「分かった。ありがとう」



『ンダンダぁ"〜// そんなごどないべ〜!!』

『あ"オ"ォ"ォ"ん〜〜。ムフフ…。──てあ"でぇ!?』



『もうい"ない……。』


湖畔に1人残されたキャッシュのいたアストラは、いつの間にか立ち去った後だった。



『ぞんなあ"〜〜!!アスドラしゃあ"〜〜ん!!』



─────────────────────────

─────────────────────────



【極子水星要塞より東に12Km 崖の上】



ヒュウゥゥゥゥ〜〜……。



殺風景《さっぷうけい》な景色の中。崖の上の地平線には、所々に2m以上の岩がゴロゴロと転がっていた。



ザッ──。



「ここか。」



辺《あた》りを見渡すアストラだったが。周囲をどれだけ見渡しても、何も発見できずにいた。



(キャッシュのヤツめ。ウソだったのか。)


しばらく歩いてさ辺りを探すアストラは、異変に気付いていた。



"グラ"……。



(……これは。)



─────────────────────────



【極子水星要塞から南に5Km キャッシュがいる湖畔《こはん》】



湖の底で。キャッシュは微かな振動を感じ取っていた。



"ピ───ン"。"ピ──ン"。



『……!!!』


『……ぐ……ぐるッ…!!』

『じ……地震がぐるだべ〜〜〜!!!』



─────────────────────────



"グララ"……。"ズズズッ"────



(なんだ……?この地震……。)

(まさか──!!)



──ビキ……ビキキッ!!



「……!!!」

「下か!!」



"ゴゴゴゴゴゴ"────"ドゴォォォォォン"!!!!!



アストラが異変に気付いた時には遅く。

アストラが立っていた場所から、何百メートルも遠くまで続く地面が───勢いよく地響きと共に、空中へと持ち上がった。


すると、崩れた地面の中から、四つの巨大な脚が徐々に起き上がる。

そして、大きな白い外殻からは2つの翼が空に向かって広がっていた。

地面の瓦礫《がれき》が真下に向かって落ちる中──周囲には大きな咆哮《ほうこう》が響き渡った。



『ブゥォォォオ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"〜〜〜!!!!!』



上空200mまで一気に浮き上がったアストラは、そのまま空中で回転しながら体勢を戻した後──静かに地面へと着地した。



──フッ。クルクルクル───ストッ。


そして、アストラが顔を上げると、高さ180mほどはあろう巨大な龍《リュウ》が、四足歩行の姿で立っていた。



「コイツは──フフッ……。」




"ゾククゥッ───"




「………準備運動とはいくまい。」




「───久しぶりに本気を出すとしよう!!」


久しい高揚感《こうようかん》に昂《たかぶ》られたアストラは、背中にある大剣を片手で構えていた。



「オマエの素材を貰うぞ───地屑龍《アースドラゴン》!!」




最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


─裏メモ。─


祈祷要塞《プレイヤーフォートレス》の由来。


祈祷=プレイヤー



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